AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ファイナルズを経て、川崎Fが上り調子にある。リーグ戦再開初戦の明治安田J1第16節・鹿島戦こそ敗れたものの、続く第14節・横浜FC戦では開始早々に先制されながらも逆転勝ち。長谷部 茂利監督は「平日のナイターゲームにもかかわらず、20,000人を超えるサポーターの方に集まっていただき本当にありがたく感じる。いつも100%やっているつもりですが、今日のところは本当に100%を出せたと思う」とサポーターに謝辞を述べた。
「(ACLEファイナルズの開催地である)サウジアラビアにも1,000人近く来てもらい後押ししてもらった」(長谷部 茂利監督)ことにより、よりファンとチームの結束も高まったのだろう。直近の第17節・C大阪戦も「内容は非常に苦しい、どちらが勝つか分からない、どちらにゴールがあっても、というゲーム」(長谷部 茂利監督)を2-0で制し、ホーム連戦で2連勝を飾った。ここまでの消化試合数は『15』と他クラブと比較して少ない状況ながら、現在順位は6位。得失点差もプラス2ケタに乗せ、安定感が出てきた。
今季は突出したスコアラーこそいないが、チームとしてリーグ3位タイの得点数を誇り、ポジションを問わず多くの選手が得点を挙げている。加えて、
エリソンがC大阪戦で途中出場から2得点と固め打ち。今節はスタメンも予想されるだけに、浦和としてはより警戒を強める必要が出てきた。
一方、アウェイに乗り込む浦和も直近の第17節・FC東京戦に勝利。こちらも「試合自体は難しいものになり、早い時間帯で失点してしまった」(マチェイ スコルジャ監督)と盤石の内容ではなかったが、指揮官が「サポーターの方々が素晴らしい雰囲気を作ってチームとともに戦ってくれた」と試合後に振り返ったように、ホームの後押しを受け、二度のビハインドをはね返して逆転勝利。
激勝だっただけに士気は高まっており、第10節・町田戦からの5連勝時と異なるメンバーで結果を出したのもポジティブだった。ケガから復帰した
サミュエル グスタフソンに加えて、今季初先発の
大久保 智明、ひさびさの先発となった
荻原 拓也も活躍。途中出場の
原口 元気と
関根 貴大も執念を見せ、同じく途中出場の
松本 泰志は2ゴールを奪ってみせた。メンバー固定による疲弊感も顔をのぞかせ始めていただけに、FC東京戦から始まった5連戦を乗り切る意味でも大きな収穫となった。
今節は川崎Fが中2日、浦和が中3日と、インターバルは浦和に利がある。過去にも「中3日ならそこまで問題はないが、中2日はキツい」といった主旨のコメントを複数の選手が口にしており、川崎Fは難しいマネジメントを求められる。一方の浦和はスケジュールの利を生かしてメンバーを継続するのか、または新たな選手を投入するのか。豊富なタレントを擁する両チームだけに、メンバー予想から興味をそそられる一戦になる。
[ 文:沖永 雄一郎 ]