10月2日(土)J2 第37節 大宮 vs 湘南(14:00KICK OFF/大宮)
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5連勝で2位を確保し、残り8戦にスパートをかける大宮。何より、昇格に王手をかけていた川崎Fをはじめ、甲府、福岡、仙台と、上位陣から勝ち点3をもぎ取った価値は計り知れない。だが、「残り試合を考えると安心できる数字ではない」という森田の言葉どおり、これからが正念場である。16日の第38節には、山形との大一番が控えているだけに、できるだけアドバンテージを広げておきたいところだ。
一方の湘南は、上田新体制となって以降、2分け1敗といまだトンネルから抜け出せない。とはいえ、結果を除けば、明るい兆しは見えている。前節の甲府戦も、高い組織力で中盤を支配したし、素早いダイレクトプレーから何度もチャンスを生み出した。両監督のコメントからも、チーム状態のコントラストが見て取れる。「1試合ずつ進歩を感じている」と手ごたえをつかんだ上田監督に対して、昇格戦線に残るために勝ち点3がノルマだった甲府の松永監督は、「湘南のアグレッシブな部分に、前半は自分たちのリズムが作れなかった」と、勝ち切れなかった要因を振り返った。出場停止で主力不在のゲームが続く中でもチームの精神状態は上向いており、上田監督が植えつけた「スピリット」は実を結びつつある。主力のパラシオスが柏への移籍で抜けた穴は痛いが、致命傷には至っていない。第34節の川崎F戦からFWのアマラオも復帰し、トップフォームさえ戻ってくれば大宮にとってこれほど怖い存在はないだろう。組織力を武器に、なでしこジャパンを世界と伍して戦う集団に育て上げた、上田監督のチーム再生術にも期待したい。
今シーズンの両者の対戦成績は、2勝1敗で大宮がリードしている。2002、2003年を通じて7分け1敗と、湘南との対戦は「鬼門」とされてきた大宮だが、今シーズンに限っては好不調の波が明確な数字となって表れているようだ。第1クールの対戦では、大宮がペースを握りながらも守備の不安から流れをつかめず、73分に柿本のヘディングで決勝点を許して0-1の完封負け。結果以上に大きなダメージを受けた大宮は、この時期から敗戦と引き分けを繰り返し、一時は8位まで順位を落とした。
浮上のきっかけをつかんだのは守備の再構築だった。4-4-2のフラットなスリーラインがコンパクトな陣形を形成し、相手のボールホルダーを集中守備で囲い込む。ゴール前では試合ごとに安定感が増してきたGK荒谷が、きわどいシーンもシャットアウト。高い位置でボールを奪うと、安藤(正)、久永の両サイドハーフを起点に、流れるようなパスワークでツートップの強さを発揮した。第2クールの対戦では5月に加入したトゥットの活躍で2-0の勝利。主力メンバーの故障でシステム変更を余儀なくされた湘南を苦しめた。7月には高さのある森田が戦列に加わり、第3クールの対戦(第29節)では終了間際のトニーニョのゴールで3-2のシーソーゲームを制している。勢いに乗った大宮は、第32節札幌戦からの5連勝で、2位グループから一歩抜け出した。
大宮の好調を支えるのが、その守備力である。センターバック奥野のラインコントロールに、チームの汗かき役として前線から中盤の守備をリードする金澤の動きも見逃せない。ここ4試合で先発するディビッドソン純マーカスも好バランスを保っており、大崩れはなさそうだ。唯一の懸念材料はトニーニョの出場停止だが、前節では今シーズン初出場の平岡が、老練な動きで周囲との連携にも問題ないことを示した。三浦監督も「経験があり、J1のトップレベルでできるプレーヤー。今日は期待に応えてくれた」と、最大限の賛辞を送っている。
ともに調子が上昇カーブを描くチーム同士の対戦は、両者の特性を鑑みれば、慎重な試合運びになるだろう。とはいえ、大宮にはJ1昇格、湘南には上田監督の初勝利という、モチベーションを高める明確な理由がある。両者の立場や、勝利の意味合いは異なれど、この試合が持つ勝ち点3の重みはけっして小さくない。
以上
2004.10.01 Reported by 岩本勝暁
J’s GOALニュース
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