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【J1:第34節 東京V vs 大分 レポート】意地も課題も見せた最終戦。東京Vは新たなる一歩を踏み出す。(05.12.03)

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12月3日(土) 2005 J1リーグ戦 第34節
東京V 4 - 2 大分 (14:04/味スタ/7,281人)
得点者:'22 ワシントン(東京V)、'39 小林大悟(東京V)、'66 マグノアウベス(大分)、'76 内村圭宏(大分)、'78 ジウ(東京V)、'86 小林大悟(東京V)
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 実に11試合ぶりの勝利を挙げた東京V。試合終了のホイッスルと同時に喜びきれない笑顔を浮かべる選手たち。ふと気を抜くと簡単に悲しみにも翻りそうなえも言われぬ表情で選手たちはサポーターに最後の挨拶をするために場内を一周。選手会長・小林慶行はそのセレモニーでこう述べた。「自信と期待をもって迎えたシーズンでしたが、このような最悪の結果がでてしまいました。この状態でも最後まで応援してくれた皆様に感謝と申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 自信と期待・・・天皇杯優勝、ゼロックススーパーカップまで制して明るい幕開けだったはずの東京Vの今シーズンは最悪の結果となってしまった。1978年の日本リーグ一部参加以来、初の2部落ち。昨年と主力メンバーが変わったわけでもない。むしろ今季得点ランク2位にもなったワシントンは新戦力として加わったシーズンだった。それなのに、なぜ??そんな思いが拭いきれぬまま22節以降勝ち星から遠ざかり、手を拱いていたかのように結果は出て、そしてシーズンは終わった。

 立ち上がりから吹っ切れたかのように仕掛ける東京V。「こんな戦いが出来ていると思っていたんだけど」という小林大のコメントは、戦う選手たちの実感なのだろう。ただこの日は仕掛けが点につながった、今まではつながらなかった、それだけのことだということも出来る。左サイドから相馬がしかけ、ワシントン、ジウの2枚のFWに2列目の小林大や平野が絡む。プレッシングは速く、相手の攻撃の芽をつみ自らのチャンスに繋げる。シャムスカ新体制の下、守護神の座にすっかり定着したGK西川は「パスが上手くてやりにくかった」というのが率直な感想だという。

 とにかく東京Vペースで前半は進んだ。先制点は22分、大分の中盤で山田がパスカット、そこから小林大、ジウとしかけ、エリア内でゴールに向かいシュートというところで飛び出したGK西川と交錯したシーン。これがPKの判定を得ると、ワシントンがこの日はPKを成功させ、東京Vが先制。2点目は、カウンターから。中央を突破したワシントンから右サイド小林大へ。小林大はドリブルで切れ込み、ディフェンダーを交わし左足シュート。これが決まり、前半を2−0で折り返す。

 しかし、後半たちあがり「がくっと運動量が落ちた」(小林大)東京Vはいとも易々と追い付かれてしまう。しかも1点をかえされた後のリスタートをめぐりワシントンがレッドカードで退場。66分以降は10人での戦いを余儀なくされる。圧勝で終えられたはずの試合にもう一度見せ場を作ってしまう。見ている分には面白いととる人もいるだろうが、これが今季の敗因の一端だろう。ただ、この日は追い付かれた後2得点、最終戦をホームで終えらた幸せを勝利で表現した。「今頃遅いんだけど…」という小林大がプロ入り初となる1試合2得点もマークし結果4−2で試合を終えた。

 試合終了後、場内を一周した選手たちには暖かい拍手も厳しい言葉も浴びせられた。選手たちは真摯に受け止め来季にむかわねばならない。萩原社長からはチームの体制を変更し来季に臨むことを、チームからはバドン監督と来季契約を結ばないことが発表された

 既に、明日へ向かって走り出した東京V。今回のJ2降格が彼等の根本から生まれ変わるためのクスリであったと信じたい。J2リーグ戦をぶっちぎりで優勝し、J1の舞台へ帰ってくる。それは彼等の義務なのだ。

以上

2005.12.03 Reported by 了戒美子
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