5月17日（土）J1 第13節 千葉 vs 大分（16:00KICK OFF/フクアリ）
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　前節（第12節京都戦）はＭＦ工藤浩平のゴールで勝ち（スコアは１−０）、リーグ戦初勝利をあげた千葉。だが、前節終了時の勝点は５で、17位の札幌との差は５。依然として最下位という状況は変わっていない。前節の歓喜を反撃開始の狼煙にできるかどうかは、今節の戦いにかかっている。

　来日の翌日の５月11日から指導を開始したアレックス・ミラー新監督は、選手のチェックや戦術徹底のために２部練習も行なってきた。急遽決定したオフ（５月14日）の翌日の練習は完全非公開。まだＪリーグの登録が完了していないためベンチ入りはできないが、今節はアレックス・ミラー監督の初采配で、前節で見られた『守備のブロックを作って高い位置でボールを奪い、豊富な運動量で素早く攻める』というコンセプトは変わらないようだ。前節では、これまではゴール前のスペースのケアを意識するあまり、ディフェンスラインを高く維持して攻めたいチームメートと言い合う姿が見られたＤＦボスナーが、自らディフェンスラインを高く上げようとジェスチャーを交えながらプレーした。それも奏功して、千葉は前線からディフェンスラインまでコンパクトに保ち、以前よりも攻守の切り替えがスムーズになった。第11節浦和戦で左胸を負傷したＭＦ中島浩司、第11節浦和戦後の練習で左足を負傷したＦＷ苔口卓也は別メニューだが、前節で左足を痛めて途中交代したボスナーは全体練習に合流。前節では澤入重雄ヘッドコーチによるＤＦ斎藤大輔のボランチ起用が攻守に好影響を与えたが、今節では新監督が選んだスタメンが練習の成果をどれだけ体現できるのか、そして何よりも欲しい勝点３をもぎ取れるのか注目したい。

　対する大分は、前節は東京Ｖに２−０（得点はＭＦエジミウソン、オウンゴール）で連勝した。第11節鹿島戦は鹿島のＡＦＣチャンピオンズリーグ出場のため６月25日開催で、前節終了時では11試合を消化した形だが、勝点17で８位。前節ではＤＦ森重真人が東京ＶのＦＷフッキを抑えるなどの個のプレーも光ったが、組織的な守備が機能。ダブルボランチのエジミウソン、ＭＦホベルトの献身的で地道なプレーが攻守に効果を発揮し、トップ下のＭＦ金崎夢生が切れ味鋭いプレーで得点に絡んだ。今節は第12節の出場を回避したＦＷ高松大樹の戦列復帰が濃厚で、好調の波に乗って今節を迎える。

　リーグ戦では９勝１分、ヤマザキナビスコカップでは４勝２分と、Ｊリーグ公式戦では大分に負けなしの千葉だが、昨年の天皇杯４回戦では１−３（得点は千葉がＦＷレイナウド＝ＰＫ、大分が森重、高松、ＭＦ梅崎司／現浦和）で敗れた。千葉への苦手意識はなくなった大分には、千葉が昨年のリーグ戦第12節広島戦でハットトリックを許したＦＷウェズレイが今季から在籍。千葉は大分のスピーディーなサイド攻撃やセットプレーにしっかり対応するとともに、ウェズレイへのパスの出所を潰すことが必要不可欠だ。

　ちなみに、今節は学生割引チケットが設定されており、前売は1,200円、当日は1,500円の学生自由席のチケットが、前売＆当日ともに1,000円で購入できる（購入時に人数分の学生証を提示）。２枚でも1,000円、３枚目からは１枚500円で購入でき、２人以上ならば１人あたり500円で観戦できる。１人でも多く友達を誘って応援に駆けつけてほしい。

以上

2008.05.15 Reported by 赤沼圭子