12月23日(木)Jユースカップ2010 準決勝 東京V vs 横浜FM(14:00KICK OFF/長居)
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両チーム共に準々決勝では苦しみぬいた末に勝利をもぎ取った。横浜FMユースは広島ユースと壮絶な試合をした。2点を先行しながらも『逆襲の広島』の反撃にあい、一事は逆転を許す。だが、81分にMF松本翔が値千金の同点弾を叩き込むと、延長戦では広島を上回る気迫を見せ、星広太が逆転弾を挙げ、そして松本がハットトリックとなる5点目を決めて、広島の息の根を止めた。
一方、東京Vユースは立ち上がり守備がはまらず、神戸ユースの攻撃をもろに受けてしまった。その中でもストライカーの南秀仁が決めると、小林祐希が2ゴールを挙げて、試合を優勢に運んだが、終盤に再び猛攻に合い、2点を返され、結果的にはギリギリの勝利となった。
共に薄氷の展開を制してきた。だが、試合後の選手のコメントは対照的で、横浜FMの選手からはこの勝利で手にした自信が語られ、逆に東京Vの選手からは反省の弁が多かった。
掴んだ自信が勢いとなって相手を上回るのか、それとも反省が教訓となり相手を上回るのか。果たしてどちらに転ぶのか、非常に楽しみだ。
この試合の注目点はまだある。大きな注目を集めるのが、エース対決だ。東京Vのナンバー10・小林祐希と、出場停止から復帰する横浜FMの小野裕二。この2人の柱がチームをどうコントロールするか。
小野は2回戦の清水戦で退場処分を受け、広島戦には出場できなかった。エースを欠きながら、前述したように壮絶な試合の末に、高円宮杯全日本ユース王者を振り切って、準決勝に駒を進めた。チームメイトのこの健闘に、彼が黙っているわけは無い。トップチームで出番を掴みながらも、ユースのことは常に気にかけてきた男が、大きく負け越している因縁の相手を前に、最高のモチベーションで臨んでくるだろう。1トップとして、前線で起点となり、好調の松本、後藤拓斗、星(広)の強烈アタッカー陣の攻撃力を引き出してくれるはずだ。
「(小林は)トップチームに帯同していた影響で、90分の試合をしていなかったことが影響していた」と楠瀬直木監督が語ったように、神戸戦では終盤に小林の運動量が落ち、攻撃にリズムが作れない展開に陥った。だが、試合を決める2ゴールを決めて見せたのはさすがだし、90分間フル出場したことで、小林自身も大きな手ごたえを掴むことが出来た。さらに「祐希がボランチに帰ってきたことで、リズムが作れるようになった」(DF高野光司)と、チームとしても小林の復帰で手ごたえを掴むことが出来た。あとは神戸戦の反省を下に、立ち上がりと終盤をいかにうまく戦うか。「僕らがマリノスに勝つときは、僕たちが立ち上がりからポゼッションで上回って、相手のポジションをずらしながら、疲れさせて隙を突いている。逆に高円宮杯で完敗(決勝トーナメント初戦で0−4の敗戦)したときは、相手のポゼッションに僕らの守備が全体的にずらされてしまって、松本にやられた。そのときは守備面での統一感が無かった。だからこそ、この試合は相手の流動的な動きに対して、それに惑わされないで、いかに1本目のチャレンジパスをきっちりと取れるか。ボールがこぼれても、ボランチですぐに拾えるか。ここが大事になってくる」と高野が語ったように、過去の反省を踏まえ、前線の小野へのパスを遮断し、横浜FMの看板とも言える3シャドーにいかに仕事をさせないか。そして奪ったボールを小林に預け、彼のパス出しから、南、FW相馬将夏、MF杉本竜士らアタッカー陣が一気にゴールまで迫っていく。この狙いがはまれば、試合は東京Vの優位な展開となるだけに、立ち上がりが大きなポイントとなるだろう。
横浜FMと東京V。関東の名門Jクラブユース同士が、長居の地で激突する。この2チームの対戦は今年に入って公式戦で5戦目。過去の対戦成績は東京Vの3勝1敗。東京Vはプリンスリーグ関東(4−3)、日本クラブユース選手権関東予選(2−2からPK戦)、優勝した日本クラブユース選手権準決勝(2−0)で勝利し、横浜FMは高円宮杯で勝利を収めた。まさに因縁の対決が、明暗がくっきりと分かれる最高の舞台で5度目の再現となった。どちらが勝利を挙げ、真冬のファイナリストとなるのか。決戦は刻一刻と迫っている。
以上
2010.12.22 Reported by 安藤隆人
J’s GOALニュース
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