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F東京が明日２６日、国立霞ヶ丘競技場で大分と対戦する。長いＪ２リーグも、残り７試合。昇格、優勝争いに向けてのラストスパートが切られる。
７月に行われた前回の対戦では、アウェイで大分の堅い守備を敗れず、スコアレスドローに終わった。スタートポジションは、３バックだが、戦況によっては５バック気味にして守備的な戦いへと切り替えてくる。「どのチームも、うちと対戦するときは、事前のスカウティングとは違ったシステムやメンバーで臨んでくる。大分も普段の３−４−２−１から５−４−１のようなカタチにしてくるかもしれない。前回、アウェイで対戦したときよりも、今回は我々のホームなので、さらに守備を意識した入り方をしてくると思う」と、大熊清監督は言う。
前線には、森島康仁、前田俊介、イ ドンミョンといった、ヒトクセもフタクセもある選手たちが揃っている。彼らのソロプレーでも、十分にゴールへと迫ることは可能だ。そして、F東京にとって懐かしい男が彼らを操る。その選手の名前を聞いてFWルーカスも相好を崩した。「ミヤ！もちろん覚えてるよ。いつもいっぱいアシストしてくれたから。FK、CKは気をつけないとね。ミヤいくつになったの？キャプテンだよね。楽しみだね」
MF宮沢正史が国立へと凱旋する。MF石川直宏は、「ミヤさんとは、たくさんの思い出があるし、対戦は楽しみだね。うちにとっては、警戒しなければいけない選手。映像を見ても、またいいパス出してんだよね」と、話した。かつては、何度も窮地を救われた左足には、最も警戒しなければいけない。
F東京は、チームの大黒柱であるDF今野泰幸が累積警告で出場停止となる。代わりに、DF徳永悠平がセンターバックにスライドし、DF中村北斗が右サイドバックに入ることが濃厚だ。
前節は、アウェイで２位の鳥栖と引き分けている。前半、互角の展開となったが、粘り強い戦いで流れを引き寄せた。「鳥栖と引き分けたけど、明日、勝って初めて本当に意味があったといえると思う」と、MF羽生直剛は改めて語った。今野に代わって明日キャプテンマークを巻くGK権田修一は、さらに明快だった。
「最後の１試合までが強くなるための戦い。あと残り何試合かは重要じゃない。どんな試合も無駄にできない。３８試合すべてでベストを尽くす。ここまでそうやってきた。だから、それをやりきれたときに初めて僕たちは強くなれると思う」
残り７試合、すべてがＦ東京にとっては大切な試合だ。鳥栖戦と同じく自分たちの流れを作り、そして何より勝ちきること。それが、この試合で何よりも果たさなければいけない今の課題だ。試合は、明日１９時、国立でキックオフする。
以上
2011.10.25 Reported by 馬場康平
