「勝ち続けて学べることもあるし、敗れたことで学べることもある。色々なシチュエーションから学べることは、今の岡山のいいところでもある」と影山雅永監督。岡山は3月終わりの山形戦から8戦負けなしで戦い、5月最初のホーム・岐阜戦で9試合ぶりに敗れた。しかし前節・東京V戦は1-0で勝利。東京Vには、岡山がJに加入した09年から1勝しか出来ていなかっただけに、ましてやゲームの行われた味スタでは1ゴールも挙げられていなかっただけに、この勝利はある達成感をもたらした。もちろんこの達成感も、リーグ戦の途上で見えてくるひとつの風景にすぎないのだが。
しかし。東京V戦での前後半の表情の違いは劇的だった。「狙い通り?」という質問に対し、影山監督は、「狙いどおりだったら、あんなに四苦八苦してないですよ」と言う。ある程度ボールを持たれることは想定内で、「横パスはさせておいてもいいよ、とは伝えましたが、もう少しこちらも持てると思っていた。20分以降運べていなかったことは想定外です。全員が守備に入って、そのうちびびりだしたことも想定外でしたね」。とはいえ、東京V・川勝良一監督に「戦っているようで戦っていない」とハーフタイムに言わせた無失点の前半から、後半36分の関戸健二の今季2ゴール目が決まり、岡山はゲームをものにした。
今回、ホームに迎える3位・京都は第11節から負けがなく3連勝中。しかし現在7位の岡山とは、得失点差に開きはあるものの、勝点差はわずか3だ。京都は現在4バックで、状況によってフォーメーションを使い分けており、CB秋本倫孝が出場停止だった第13節・甲府戦では3バックにして戦った。スピーディなパスから攻め込む形をベースに、速攻やミドルシュートを駆使する。現在の2トップには、絶対的エース・宮吉拓実と、4月下旬に加入し、すでにゴールを決めたサヌ、現在6ゴールでチーム得点王の原一樹、また昨年10ゴールを挙げた18歳の久保裕也らが揃い、爆発力を秘めている。
東京Vに続いて速く巧い相手と対戦する岡山の指揮官がとくに警戒するのは、宮吉の常に裏を狙う動き。甲府戦の3得点に絡んだ宮吉の、「とくにボールから逃げていくような動きはマンツーマンで付けば付くほど逃げられる。あそこは注意しても何回かはピンチになっちゃうんじゃないかと思う。あとはよく言われる、同サイドで攻めて、食い付くと外してくるので、そこを連続して守備にいけるかどうか。外された選手が、2番目の守備が出来るかどうかもキーになる」。
岡山のDFリーダーとして、ひとまわり大きく成長した感のある竹田忠嗣は、「堅守」と言われることについて、「でも守備陣だけの結果じゃなくて、ボランチの選手が身体入れたり、シャドーの選手が守備をするのを見て、後ろで簡単に取られちゃだめだっていうことに繋がっている」と話してきたが、「京都はDFをはがすのが巧いし、攻撃が穴を開けてくるような感じなので、連動した動きで対応しないと」と警戒感を強める。
昨年の対戦成績は1勝1敗で、開幕前の2月後半行われたTMでは久保にゴールを決められ、0-1で敗れている。昨年11月、カンスタで行われたゲームでは前半、宮吉に先制点を許したが、澤口雅彦のゴールで追いつき、さらに植田龍仁朗の決勝ゴールで逆転勝利を収めた。約1万人の入場が見込まれるゲームで、岡山は学びを続けるグッドスパイラルを生かし、今回も良い結果を導き寄せられるか。見どころの多いゲームになるはずだ。
以上
2012.05.19 Reported by 尾原千明
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