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【J2:第37節 富山 vs 鳥取】レポート:富山らしさを発揮して大一番を制す。鳥取はあとひと押しを欠いた(12.10.08)

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富山が残留に向けて大きな1勝を手にした。鳥取と入れ替わって20位に浮上し、降格圏にある最下位・町田との勝点差を4に広げた。

序盤は鳥取ペース。パスをつないで相手陣でプレーし、攻略の糸口を探った。富山は押し返すことができず前線になかなかボールが入らない。しかし、そこを無失点で乗り切ると20分過ぎからは縦にスピーディーな攻めを繰り出すようになる。25分にはMF大西容平の左サイドからのクロスにFW黒部光昭がスライディングで飛び込み惜しい場面をつくった。
最短距離でゴールに迫るダイレクトプレーは富山の持ち味のひとつ。「相手の最終ラインに仕掛ける」プレーを常に狙い、効率的と判断すればシンプルに前線に送る。大西は「(前線へのハイボールに対し)クロさん(黒部)がほとんど競り勝つ」との感触を持ちロングパスを増やしていった。38分、自陣右サイドからゴール前へと蹴り込むと、黒部が頭で触ったこぼれ球に走り込んだMF朝日大輔がDFとの球際の勝負で粘って先制点を決めた。朝日はこれが今季初得点。大一番で値千金の仕事をした。大西の戦術眼とキック精度、黒部の強さ、朝日の機動力――。主力選手の個性がかみ合ったという面からも富山らしいゴールだった。
鳥取は黒部へのボールから一気にスピードアップした富山の攻撃に守りが後手を踏んだ。吉澤英生監督は「富山の縦に速い、(攻守の)切り替えの早いサッカーによってセカンドボールから失点してしまった印象。切り替えのところは、残り5試合にはなったが、(改善するために)やり続けなければならない」と話した。
富山は攻撃から守備への切り替えでも、素早い帰陣によって鳥取のカウンター攻撃を防いだ。鍛え上げた強みが大事な試合でものをいった。

鳥取は後半、「自信をもって、自分たちのやってきたことを出そう」との監督の呼び掛けに応え、パスワークで同点ゴールをもぎとった。同5分、小刻みにつないで富山守備陣をペナルティーエリア内にくぎ付けにすると、最後は中央にいたFW久保裕一がゴール右へと空いたコースにシュートを流し込んだ。
しかし富山は直後の同7分、今度もロングボールを起点に勝ち越し点を挙げた。右サイドで受けたMFソ ヨンドクがボールを収めて相手3人を引き付けると、大西からのスルーパスでFW苔口卓也が裏に抜けて角度のないところから強烈なシュートを突き刺した。その後は速攻と遅攻を使い分けながら慌てずに試合を進める。終盤は押し込まれて苦しい時間もあったが体を張って守り抜いた。

シュート数は富山7本、鳥取12本だったが、決定機が多かったのは富山のほう。前半アディショナルタイムには、FKから黒部が落とし、苔口のヒールパスから朝日がゴールを狙った。後半4分にはソ、苔口、朝日、黒部と流れるようにつないでゴールネットを揺らした。シュートミスとオフサイドに終わったが、相手を崩し切った印象的なシーンでありチームの成熟が感じられた。残留争いは予断を許さない状況が続くが、昇り調子で終盤を迎えられるのは心強い。残り試合は京都、徳島、湘南、北九州、水戸と骨っぽい相手ばかりだが、どこまで通用し、いくつ勝点を奪えるのかという楽しみも沸いてきた。
鳥取は21位に後退し、次節の結果次第では最下位への陥落もあり得る。富山から関東へ直接移動し、10日には天皇杯3回戦でJ1鹿島とカシマスタジアムで対戦する。ハードスケジュールにはなるが、J2勢の意地をみせてリーグ戦にもつながる収穫を手にしたい。

以上

2012.10.08 Reported by 赤壁逸朗
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