決着はついた。富山に軍配が上がり、互いに欲しかった勝点3を富山が持ち帰った。
京都は、出場停止のバヤリッツァの位置に酒井隆介を入れ、わき腹を痛めていた福村貴幸に代えてチョン ウヨンを先発させた。
序盤、どちらの流れでもない状況から、9分の中村充孝のシュートをきっかけに京都が押し込み始める。しかし、富山も25分に左サイドでつないでマークを外した苔口卓也がシュートを放つなど、反撃の糸口を探る。
押し込む京都だが、フィニッシュの部分になると富山の粘りの前に決め切れない。39分の左サイドからのFKは、ゴールに吸い込まれる球筋ながら最後、富山GK・守田達弥が触って、ボールはポストを弾いてCKへとなり、どうしても富山ゴールを割れなかった。逆にその直後には富山のカウンターを許し、ヒヤリとした場面を迎える。
後半、自陣に引いてカウンターの形を敷いた富山。このカウンターに後半開始早々に京都は脅かされる。右サイドから左に展開され、中央へ割って入ってきた大西容平に送られそうになるも、これを染谷悠太が戻りながらの素晴らしい守備を見せて防ぐ。同じ様な攻撃を後半8分にも受けた京都だが、守備陣が高い集中をみせた。
その後は京都も盛り返し、同24分には中村充孝のクロスに左サイド、途中出場の内藤洋平がシュートを放ち、GKを抜くも、カバーに入ったDFに跳ね返される。
そして同41分、均衡が破れる。富山は右サイドで得たFKをソ ヨンドクが右足で入れ、中央は走り込んだ西川優大。これを頭で押し込み、富山が値千金の先制ゴールを決める。
その後京都も反撃に出るが、1点が遠く、結局1−0で富山の勝利。2年続いた引き分けの決着は富山の勝利となった。
試合後、富山・安間貴義監督は京都との対戦にあたって「理屈じゃない部分にどう向き合えるか」をテーマにしたと語った。
京都の攻撃陣、工藤浩平や中村充孝、駒井善成らがアクションを起こし、動きを止めないパスワークを見せても富山DFは粘り強く付いて行き、最後体を張って守っていた。京都・大木武監督も「最後、足を出せるか、最後の1秒を大切にできるか、そういう勝負になると思います。富山の素晴らしさも認めないといけない」と試合後に話したが、まさにその通りのプレーぶりだった。
京都は水曜日に120分のゲームをして中3日での試合である。だが、試合中に足をつったのは富山のDF2人。それほど集中し、走っていたということである。と同時に、京都もそれほど富山に圧力をかけていた、ということでもある。
試合後、富山とのやりにくさを口にする京都の選手もいたが、それ以上に富山も京都に対して圧力を感じているはずである。互いに、相手のプレーにプレッシャーを感じながらのゲーム。その心理的部分も含め、京都の今節のテーマが「焦らずに」となったのだろう。
これで昇格争いは混沌となる。ただ「勝ちに行く」という姿勢は変わらないはずだ。目的に向かって強い気持ちで戦っていくだけだ。
以上
2012.10.15 Reported by 武田賢宗















