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【J2:第26節 札幌 vs 鳥取】レポート:サイドのスペースを制圧した札幌が3得点で快勝!ホーム4連勝を達成し、地元ファンを大いに沸かせてみせた。(13.07.28)

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44分に三上陽輔が蹴り込み、48分には内村圭宏が左足の見事なワンタッチでゴールネットを揺らす。前半終了間際、後半開始早々という効果的な時間帯に得点を重ねた札幌が試合を優位に進め、72分には途中出場の荒野拓馬が流し込んで勝負アリ。ホームの札幌が3−0のスコアで快勝し、地元のファンを大いに沸かせた一戦だった。

立ち上がりは鳥取のイメージ通りに試合は進んでいたはずだ。久保裕一、岡本達也、永里源気のスリートップが精力的に相手ボール保持者にプレスをかける。「相手の攻撃をロングボールにさせたところに関しては満足しています」と小村徳男監督が振り返ったように、パスをつないで攻めるスタイルの札幌に、アバウトなボールを蹴らせるところまでは成功していた。

しかし、そうした展開に誘導されても、札幌はしっかりと応対してみせたのだ。この日は2列目の右サイドに入った三上が体を張ってボールを収め、トップ下の内村、1トップの前田俊介といった攻撃的な選手たちも献身的にセカンドボールを拾いに走る。鳥取の最終ラインにいたブラジル人センターバックのドゥドゥと周囲との連係が未成熟だったこともあり、その周辺に起点を作ることで相手からリズムを奪い返していった。

そして、あらためて札幌の3得点を振り返ってみたいのだが、フィニッシュまでのプロセスはすべてサイドアタックから。三上の先制点はドリブルで飛び込んだ前田が右サイドからラストパスを蹴ったものだし、内村のファインゴールはダイナミックにオーバーラップした右サイドバック日高拓磨のクロスに合わせてのもの。荒野の3点目も左サイドバックの上原慎也が相手GKとDFの間を通す見事なキックで演出したものである。「相手はスリーバックなので、スペースを突く動きをドンドンやっていこうと思った」と試合後に日高が口にしたように、サイドのスペースを制圧するというのはこの日の札幌のゲームプラン。その狙いが見事に成功したというわけだ。

ただし、鳥取がスリーバックを採用したのは今日が初めてではないし、スリーバックで戦う以上は相手がサイドのスペースを狙ってくることなど百も承知なはず。それでも鳥取がそこから失点を重ねてしまったのは、もちろん札幌のサイドアタッカーたちが力を発揮したことが大きかったが、それと同じくらい、いや、それ以上に大きかったのは中盤の選手たちの攻撃力だろう。

この日の札幌は2列目に砂川誠、内村、三上という選手を配置していたのだが、彼らはみんな内側でプレーするのが好きな選手。また、上里一将、宮澤裕樹という守備的MFも中央から積極的に前線へ飛び込んでいくタイプ。特に後半に入ってからの札幌は中盤インサイドでテンポよくパスが回るようになり、そこに絡んでいたのはキープ力のある選手ばかり。それに対応するために鳥取の選手たちは、どうしても内側に意識を向けざるを得ない場面が多くなってしまい、結果、サイドのスペースへのケアが甘くなり、札幌にうまく利用されてしまったのである。

これがまさにサッカーの面白さだろう。相手のアウトサイドからチャンスを作りたいからといって、ただ単にサイドから突破を仕掛け続けても相手の警戒を強めてしまうだけ。サイドのスペースを有効利用したいのならば、内側からいい攻撃をして相手守備陣を内側に寄せてしまうのが最も効果的。そしてそれを見事に演じてみせたのが、この日の札幌だったということだ。

以上

2013.07.28 Reported by 斉藤宏則
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