[ 2014年　今年の漢字：福岡 ]
様々な出来事にぶつかり、何度も現れる厚い壁に行く手を遮られながら、そのたびに自分自身を見つめ、自分自身と戦いながら、乗り越えてきた福岡。その中で身につけた精神力の強さは、選手自身とチームをひと回りもふた回りも大きなものにしていた。
だからこそ、９月以降の戦いぶりに悔いが残る。勝てない試合が続く中で、いつしか自分たちのサッカーを表現できないようになり、それがチームの一体感をなくすことに繋がり、最後はチームとして何を目指していたのかさえわからないような試合を繰り返してしまった。
長いリーグ戦では、浮き沈みは必ずある。しかし、Ｊ１昇格プレーオフ進出のチャンスを目の前にしながら、最も大事な時期にチームとしての一体感をなくしてしまったことに悔いが残る。もっとやるべきことがあったはず。その想いは消えない。

Text by 中倉一志

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2014年12月12日（金）