12日に全州ワールドカップスタジアムで行われたACLグループH第1節・全北現代戦は、立ち上がりから持ち前のアタッキングフットボール全開で韓国王者を押し込み、遠藤 渓太の1得点を含む2ゴールに絡む活躍で、2-1で競り勝った。ボール支配率は68.1%と圧倒。オナイウ 阿道や扇原 貴宏らにたびたび訪れた決定機を仕留めておけば、大量得点が生まれてもおかしくない展開だった。ただ、韓国代表経験者をそろえた難敵のポテンシャル、シーズン2戦目という状況を踏まえれば、「合格点を与えられる」(遠藤)との言葉どおりの出来。試合後の選手の表情は皆、明るかったのも事実である。
その勝利から1週間を経て迎えるゲームは再びアジアの舞台。ここでもう一度、ACLに出場可能な外国籍選手を整理したい。横浜FMは『外国籍枠3+アジア枠1』というACLのレギュレーションを踏まえ、全北現代戦に出場したマルコス ジュニオール、チアゴ マルチンス、アジア枠のティーラトンに加え、全北現代戦の遠征メンバーから外れたエリキの4人を登録。ラウンド16までは朴 一圭とエジガル ジュニオが登録から外れた。
それを踏まえ、先発メンバーを占ってみよう。大きなアクシデントがない限り、GKは全北現代戦が“横浜FMデビュー”となった梶川 裕嗣が務めることになりそう。そして焦点の1つは、8日に神戸と対戦したFUJI XEROX SUPER CUPで打撲を受けたエリキの出場可否。神戸戦では先発で左ウイングに入ったが、もし出場可能でも全北現代戦で遠藤がプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれる活躍をしており、予想は難しい。中3日でJ1開幕戦となるG大阪戦も控えており、アンジェ ポステコグルー監督の選手のやり繰りが注目される。
対する2018-19シーズンのAリーグ・ファイナルシリーズを制したシドニーFCは、新型コロナウイルスの影響で上海上港との第1節が延期となったため、ACLは今節が初戦となる。国内リーグは現在真っただ中で、上々のコンディションで乗り込んでくると考えたほうが賢明だろう。さらに今季のAリーグでは消化試合が他クラブより少ない状況ながら、首位を独走。例年ACLで結果を残せていないAリーグ勢ではあるが、シドニーFCは目下5連勝中であり、油断は禁物である。
今季、誰もが“4冠”を口にしてはばからない横浜FM。ACLは過去一度もグループステージを突破できていないだけに、全北現代戦の勝点3の価値をさらに高めるためにも、そしてJ1開幕戦にはずみをつけるためにも、“アジア2連勝”でロケットスタートを切りたいところである。
[ 文:大林 洋平 ]