その注目の一戦の相手となるのは、3日前にも戦った上海上港。AFCチャンピオンズリーグ再開初戦となったグループH第3節では、“マリノス対策”として上海上港が5バックを敢行。横浜FMは前田 大然、水沼 宏太の両ウイングがマンツーマン気味に対応されるなど、なかなか突破口を見つけられず、苦戦を強いられた。81分にはPKのピンチを迎えたが、先発に抜擢されたGKオビ パウエル オビンナがオスカルのシュートを読み切ってセーブする。ルーキーのビッグプレーで息を吹き返した横浜FMは90分、途中出場の天野 純の劇的決勝ゴールでグループステージ3連勝とともに、ノックアウトステージ進出に王手をかけた。
今節は中2日の再戦となる。この短いスパンで同じ相手と公式戦を戦うのは異例だが、和田 拓也は前節をこう振り返る。
「難しい試合であの勝ち方ができたのは勝点以上に大きな勝利だった。後ろを重くして、前の力のある選手でカウンターというのが相手のゲームプランだったはず。ただ、ボランチは背中から(プレスに)きていた印象で、なかなか前を向かせてもらえなかった。(横浜FMの)3トップに対し、5バックでマンツーマンできていたところはもう少し工夫必要だった」 その上で“再戦”に向けては非常に前向きだ。「同じ相手で、相手のことが分かっているのでやりやすさはある。攻撃の回数が多いほど、得点のチャンスは増える。そのためには良いところで受けて、前を向く回数を増やさないといけない。『ここで受ければフリーになるかな』という感覚はあるし、良いところで受けて前を向く回数を増やせば、必然的に得点できる」(和田)。個人としてだけでなく、チームとしても上海上港の攻略法はイメージできている様子だ。
先発メンバーは両者ともに大なり小なりの入れ替えはありそう。横浜FMは前節で負傷交代した小池 龍太のひざの状態は気になるところだが、右SBのもう1人の主力である松原 健がいるので当面大きな問題はない。さらに注目したいのが3トップの構成。前節、決勝点に絡んだ仲川 輝人はリーグ戦から途中出場を続けて状態を上げてきており、約2カ月ぶりとなる先発復帰も期待される。一方の上海上港はフッキ、オスカルの元ブラジル代表コンビと豪州代表・アーロン ムーイの動向が気になるところ。ヴィトール ペレイラ監督が前節、採用した5バックを継続するかも、試合の流れを左右するポイントとなる。
[ 文:大林 洋平 ]