横浜FMは1日の前節・全北現代戦に快勝し、AFCチャンピオンズリーグ四度目の挑戦にして、クラブ史上初のグループステージ突破を決めている。まだ最終順位は確定していないものの、1位突破が濃厚な状況ではある。今節引き分け以上であれば、文句なしの1位通過が決まり、もし敗れたとしても、2位・上海上港が今節・全北現代戦で引き分け以下ならば順位は変わらない。上海上港が勝利した場合でも、現時点で『10』の開きがある得失点差で上回られなければ、同じく1位通過が決まる。
横浜FMの前節・全北現代戦は“アタッキングフットボール”を惜しみなく表現しての快勝だった。特に目を引いたのが[4-3-3]の両ウイングの動きの良さ。左で起用された高野 遼は縦への仕掛けと高精度のクロスで脅威を与え続け、右の仲川 輝人はスピードを生かしたドリブルを随所に見せ、1ゴール1アシストの活躍。現時点のほぼベストメンバーと言える布陣で、今季、韓国国内2冠に輝いた相手を90分通して圧倒し、4-1で一蹴した。
今節は前述したようにほぼ1位突破が決まっており、いわば“消化試合”。だからと言って、引き分けや負けでOKというわけでは決してない。全北現代戦後、仲川はこう語っていた。
「自分たちが今までできなかったマリノスの歴史を変えることができた。ただ、まだ終わりじゃない。グループステージを突破しただけで、自分たちが目指しているのは優勝。そのための第一ステップをクリアしたということ。シドニーFC戦も気持ちを緩めてはいけないし、一発勝負となるノックアウトステージに向け、勝ち癖をつけていかないといけない」 シドニーFC戦は先発を大幅に入れ替える可能性が高い。ただ、今大会は勝ち進んでいけば再開初戦から準決勝まで中2日の日程が続く。少し気の早い話にはなるが、もしラウンド16を突破すれば、中2日の準々決勝では今節のメンバー数人が先発で送り出されることが見込まれる。そういう意味では仲川が言う「勝ち癖」をつけるのはもちろん、試合勘やコンディションを保つ上でも大事な一戦となる。
特に今季リーグ戦での連戦中、試合ごとに入れ替えていたSBは重要ポジション。再開初戦で負傷交代した小池 龍太は幸い、翌日にはランニングをしており、大きなケガではなさそう。欠かせない存在だけに先発起用されるか注目される。
対するシドニーFCはすでに敗退が決まっているものの、前節、上海上港に4-0で快勝し、今大会初勝利を挙げた。この結果からも分かるようにモチベーションが低いわけではない。最終ラインにはオーストラリア代表経験のあるアレックス ウィルキンソンが君臨する中、横浜FMとしては2月のホーム戦や前節と同様、前半の早い時間帯に先制できれば、大量得点での勝利の可能性が高まりそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]