そして27日(日本時間1時)、大邱との一戦からグループステージの戦いが始まる。川崎Fにとっては、2年ぶりのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)だ。2018年と2019年でグループステージ敗退の憂き目に遭ってきたように、どうも不得手に見られてしまうアジアでの戦い。国内では圧倒的な強さを誇り、今季公式戦でいまだ負けのないチームがACLでどんな戦いを見せるのか、注目が集まっている。
「自分たちにも期待している。日本を代表して戦えるという意識でいる。選手としても、チームももう1段上に行くために必要なタイトルだと思っている。全力で取り組みたい」。鬼木 達監督はそう言って、いまだかつてクラブが成し遂げていないアジア制覇に向かうことを宣言した。
しかし、ここにきて東京五輪日本代表に選出された田中 碧が、移籍に向けて渡独。ウズベキスタン遠征には参加していない。アカデミー育ちで、ぐんぐんと成長して欠かせぬ存在になった中盤の柱を欠いて大会に臨むこととなった。
ただ、大島 僚太が全体練習に合流している。実戦練習では[4-3-3]のアンカーを務めるなど、メディアに公開された6月15日のトレーニングでは元気な姿を見せていた。鬼木監督は起用に慎重になるような趣旨を述べているが、このグループステージのどこかで復帰することは濃厚だ。背番号10の帰還を楽しみにしたい。
対戦相手の大邱は、グループIの中でも一番の強豪だろう。同グループの北京FCは主力メンバーを国内に残しているという情報で、ユナイテッドシティと比べても、実績では大邱が上回る。つまり、この試合がグループステージの行方を左右することにもなりかねない。ACLのグループステージは、2位になっても無条件でノックアウトステージに進出できるわけではない(各地区グループ2位のうち上位3チームずつがノックアウトステージに進出)。このオープニングゲームで勝利をつかみ取れるか否かは、大きなポイントになる。
Kリーグ1で現在4位につけている大邸は、2016年から在籍する重鎮のセシーニャやエドガー シルバなど強力なブラジル国籍のアタッカー陣に加えて、昨季まで大分でプレーしたムン キョンゴンや松本に在籍したジョ ジヌ、仙台などに在籍したイ ユノ、愛媛や岐阜に在籍経験のあるパク ソンス、鳥栖でプレーしたアン ヨンウらがいる。また、専修大卒業後に海外リーグを経て大邱に加入した西 翼も。何より、Jリーグチームの天敵となり続けてきたイ グノ(元磐田、G大阪)も健在。川崎Fにとって、厄介なタレントが多く在籍する。
いきなりの正念場となるが、川崎FはJクラブの威信をかけて結果をつかみ取れるか。
[ 文:田中 直希 ]