G大阪と全北現代はいずれも初戦で勝利。得失点差でG大阪がグループ首位となっているが、今大会はグループステージの首位のみが自動的にノックアウトステージ進出の切符を手にするものの、2位チームは他チームの戦績次第で敗退の可能性があるレギュレーションとなっている。2015年の準々決勝以来の顔合わせとなる全北現代戦は、早くも大一番となる。
タンピネス戦を振り返ると、G大阪は[4-4-2]を採用し、負傷から復帰した藤春 廣輝が好プレー。パトリックとレアンドロ ペレイラにそれぞれゴールが生まれたことは好材料だが、シュート数19本を放ちながら攻撃面では課題を露呈した一戦だった。
松波 正信監督は「攻撃面では背後へのボールの動きだったり、アクションだったりは非常に増えてきたが、もう少しボールを動かしながらタイミングを見て背後を狙うということをやらないと相手は崩せない」と課題を口にした。ACLの常連でもある全北現代は、タンピネスとは異なるレベルの高さを持っている。
そして、中2日の連戦だけに指揮官が送り出す顔ぶれにも注目が集まる。タンピネス戦はキム ヨングォンがサブメンバーからも外れたが、キム ヨングォンのコンディションに問題がなければ3バックも選択肢の1つになる。タンピネス戦では終了間際の出場となったレアンドロ ペレイラとウェリントン シウバも疲労感とは無縁だけに、前線はさまざまな組み合わせが考えられるのは強みである。
ACLデビューを飾ったレアンドロ ペレイラも「初戦に勝てたのは大きいので、次に向けて良い準備をしたいと思う」と話したが、剛のパトリックと柔のレアンドロ ペレイラをいかに用いるか。対戦相手とコンディションによってその起用が決まるはずだ。
チェンライUとの初戦を2-1で勝ち切った全北現代にとっても、G大阪戦は負けられない一戦だ。昨季のKリーグ1王者だけに実力の高さは言うまでもないが、とりわけ警戒したいのがブラジル国籍エースのグスタボである。母国では得点を意味するポルトガル語『ゴウ』とその名を引っかけて『グスタゴウ』の愛称でも知られるグスタボだが、多彩なゴールパターンを持つ長身FWで、昌子 源や三浦 弦太らとのマッチアップが試合のカギを握る。
そして、タンピネス戦では仲村 京雅に手こずったが、全北現代にはかつて福岡でもプレーした邦本 宜裕が所属している。慶南FCに所属していた2019年のACLでは鹿島からゴールを奪っている邦本も当然、モチベーション高く挑んでくるだけに注意を払いたい。
勝つのが最高の結果だが、攻め急いでカウンターに沈んだり、不用意な失点をしたりするのは禁物。グループステージ6戦目までを見越して、クレバーに試合を運びたい。
[ 文:下薗 昌記 ]