「韓国チャンピオンに対して非常に良い戦いをしたと思う。最後、勝ち切れなかったが、価値ある勝点1だった」。Kリーグ1で4連覇中の難敵に見せた執念に松波 正信監督は一定の手ごたえをつかみ、リーグ戦で低調だった攻撃陣は徐々に成長の跡を見せている。そんなG大阪にとって、チェンライUとの一戦は引き分けではなく、勝利だけが必要になる。
チェンライUは第1節で全北現代に敗れたが、前節はタンピネスに1-0で勝利。G大阪と全北現代を勝点1差で追いかけている。G大阪は初顔合わせとなるチェンライUに敗れれば、3位転落の可能性があるだけでなく、引き分けに終わったとしても全北現代がタンピネスに勝利すれば、首位の座を明け渡すことになる。
「この勝点1を価値のあるものにするためには勝たないといけない」と松波監督は全北現代戦直後にコメントし、早くも今節に目を向けていた。カギを握るのは、指揮官のマネジメント力である。開幕前、総力戦の重要性を口にしていた松波監督だが、2試合を戦ったチームには早くも疲労感が現れている。中2日での国際試合に加えて、全北現代戦では絶好調の藤春 廣輝が負傷交代。1試合も気が抜けないだけに、そろそろフレッシュな選手を先発メンバーに加えたいところだ。レアンドロ ペレイラやウェリントン シウバ、小野 裕二ら実力者はいまだ今大会で先発していないが、出番を待っているのは間違いない。
一方のチェンライUも勝てば首位浮上の可能性があるだけに、モチベーションを高く挑んでくるはずだ。昨季のリーグ戦を4位で終えたチェンライUを率いるのは、ブラジル国籍のエメルソン ペレイラ監督だ。チェンライUにはタイ代表の主力も在籍するが、やはり警戒すべきはブラジル国籍の助っ人たち。エースのビルは2016年のブラジルリーグ2部で得点王に輝いており、36歳になったいまも得点感覚は健在だ。フェリペ アモリムもU-20ブラジル代表歴があり、この2人には特に注意が必要となる。また、長身のブリネルも得点力のあるCBだけに、セットプレーでは注意したい。
グループHを混戦模様にしないためにも、勝利が必要なG大阪。決して格下ではないタイ勢を相手に、結果だけが求められることになる。
[ 文:下薗 昌記 ]