前節のポートFC戦は、第2節から先発10人を入れ替えて臨んだC大阪。「フィジカル的なことも考えながら、選手たちのパフォーマンスを最大限に引き出すという意味で、今日の先発メンバーを選びました」とレヴィー クルピ監督は試合後に起用の意図を話したが、加入後初出場となった鳥海 晃司らフレッシュなメンバーがピッチに並んだ。
試合に飢えていた選手たちの気持ちが表れるように、C大阪は勢いよく試合に入る。左サイドの為田 大貴と小池 裕太が積極的に縦へ進入すると、右サイドの中島 元彦も思い切りよくシュートやクロスを放ち、ボランチの松本 泰志は小気味よくボールを展開した。しかし、加藤 陸次樹が二度の決定機を仕留め切れずにいると、前半終了間際に相手が遠めから放ったロングフィードがワンバンドして直接ゴールイン。まさかの展開で前半を折り返すことになった。ボールは握るが1点が遠い展開を変えたのは、途中からピッチに入った坂元 達裕と清武 弘嗣。80分、坂元が清武とのワンツーでゴール前に進入すると、左足でシュートを決めて同点に追いついた。最終的には“主力組”がチームを救った形となったが、主力選手の多くは体を休めることができ、控え組も試合勘を養った上で勝点1を獲得したことを考えれば、有意義な一戦にもなった。
再びポートFCと相まみえる今節は、主力組が戻ってくるだろう。2巡目の対戦は、一度対戦した肌感覚やスカウティングの成果を発揮すべきとき。ポートFCは初戦から第3節までメンバーを大きくは変えていない。出ずっぱりの選手も多いだけに、相手の戦力の分析は進んでいるはずだ。
警戒すべきはフィリップ ローラー、ジョン バッジョの縦への突破、セットプレーを含めたパコーン プレムパックのキック精度、そしてセルヒオ スアレスの得点感覚にエリアス ドラの高さ。ボランチの1枚がディフェンスラインに落ちてビルドアップに加わることも、ポートFCの特徴だ。タイ代表を多くそろえるポートFCはテクニックに優れた選手も多く、簡単に勝てる相手ではないことは実感した。ただ、抑えるべきポイントも明確になっているだけに、満を持して主力で挑む今節は前回対戦との“違い”を見せて、確実に勝利を収めたい。
ここでポートFCを叩いて勝点を『10』に伸ばせれば、グループJで頭1つ抜け出すことができる。グループステージの首位通過を果たす上で、大一番となる一戦だ。
[ 文:小田 尚史 ]