今節対戦するのはマレーシアのJDTだ。名古屋は初戦で1-0と辛勝している。開幕戦特有の緊張感が漂う中で、いつものようにしっかりとした守備を展開して徐々にリズムをつかむと、60分に成瀬 竣平のインターセプトから最後は阿部 浩之がシュートを流し込み先制。その1点を守り切り、名古屋らしい”ウノゼロ”で勝利した。
試合の終盤は相手にシュートを打たせない盤石の展開だったが、後半アディショナルタイムにゴールネットを揺らされた。これは直前のプレーがファウルの判定となり、得点とはならなかったが、もし決まっていれば、これほど好調にグループステージを戦えていただろうか。名古屋にとって大きなターニングポイントだったと同時に、どんな相手にも油断はできないという教訓にもなった。
JDTはここまで1勝3敗で3位。開幕戦で名古屋に敗れたあと、ラーチャブリーに1-0で勝利したが、第3節と第4節では浦項に連敗を喫した。その第3節では、相手のトラップを抜け目なく奪ったレアンドロ ベラスケスが先制点を奪ったものの、その後にPKを3本取られるなどして逆転負け。そのうちの1本はGKのファリザル マーリアスが止めたもののやり直しになるなど、不運な面も数多くあった。
続く第4節では、17分にサファウィ ラシドのFKがポストを直撃。先制点のチャンスを逃すと、前半に2失点を喫して敗戦。勝点を奪うことはできなかったが、このグループで2強と呼ばれる名古屋と浦項を相手に健闘している。
JDTで注意したいのはベルクソン。開幕戦でも高いフィジカルで惜しいシュートを放っていた。名古屋のCB中谷 進之介と木本 恭生にとっては厄介な相手になりそうだ。また、両サイドのクロスの質も高く、ボールの出どころも抑えておきたい。
名古屋は試合ごとに攻撃のユニットを入れ替えているが、ポイントとなりそうなのはスピードのある相馬 勇紀。JDTは守備の戻りも早くなく、裏を取られるシーンも多い。そこを自慢のスピードで突いていければ、今大会初ゴールも期待できる。先発かジョーカーでの起用になるかは五分五分だが、前節・ラーチャブリー戦も途中出場で相手ディフェンスラインを混乱に陥れていた。東京五輪に向けて仕上げていくためにも、良い結果を出したい。
名古屋は最終戦で最大の難敵と言える浦項との試合が待っている。今節で勝利を挙げ、良い形で最終戦に向かいたい。1ミリの油断もなくJDT撃破を狙う。
[ 文:斎藤 孝一 ]