チェンライUとの2連戦はいずれも1-1のドローに終わり、グループステージで3試合連続のドロー。松波 正信監督は「チャンスも何回か作ってはいたんですけど、そこでのクオリティーが足りなくて、非常に悔しい一戦でした」と悔しさを滲ませ、グループHで首位を走る全北現代との勝点差は『4』に開いた。最終節で全北現代との直接対決は残しているものの、自力での首位通過は消滅した格好だ。
「難しい状況ではありますけども、2試合を勝ってグループステージを突破するためにしっかりと準備したい」と、松波監督はタンピネス戦に気持ちを切り替えていたが、何が起こるか分からないのがサッカーの世界である。今節で勝利すれば、全北現代の結果次第で首位通過の可能性は残ることになる。「ほかのグループの2位の結果なんて分からないし、残り2勝はマストで取りにいかないといけない。可能性のある限り、グループステージ突破を目指して頑張りたい」と昌子 源は決意表明したが、いまのG大阪に求められるのはタンピネス戦で勝点3を手にすることである。
初戦で顔を合わせた際は、前半からチャンスを作りながらもスコアはきっ抗。最終的にはパトリックとレアンドロ ペレイラのアベックゴールで勝ち切った。地力の差は明らかだったが、中2日での過密日程を考慮したターンオーバーに近い選手起用が、攻守両面で徐々に歯車を狂わせていっているのが現状である。「守備でうまくハマっていなかったぶん、攻撃もそんなに良くなかった」と矢島 慎也はチェンライU戦を振り返ったが、やはり必要になるのは前線からの連動した守備。帰国後のリーグ戦でも“超”がつく過密日程が待っているだけに、負傷の懸念がある選手を起用する必要はないが、まずはしっかりと走れる選手をピッチに送り出すことが必要になるだろう。攻守両面に課題を抱える現状だけに、松波監督の修正力も問われる一戦である。
一方、4連敗中のタンピネスは前節、全北現代に0-4で敗戦。4試合を終えていまだノーゴールだが、初戦でG大阪を手こずらせた仲村 京雅にとって、Jリーグ勢との顔合わせは常に特別なものであるのは間違いない。G大阪はチェンライU戦で後半アディショナルタイムに失点したり、立ち上がりにスキを突かれて先手をとられたりと甘さを露呈しているだけに、経験豊富な東口 順昭や昌子、キム ヨングォンらのリーダーシップに注目だ。
「チーム全体、そして個人全員がどうやったら勝てるかを考えないとダメだと思っている」と悲壮な思いを口にした矢島。最終節に可能性をつなぐためにも、この“決勝戦”は勝つのみだ。
[ 文:下薗 昌記 ]