両チームは6月27日に行われた第1節でぶつかっており、3-2で川崎Fが勝利している。ただ、その試合は大邱が二度先行し、川崎Fが追いかける展開になった。そこで力を発揮したのは外国籍選手たち。レアンドロ ダミアンのバイシクルシュートと、抜群の嗅覚から決めた2ゴールは記憶に新しいだろう。さらに、CKからジョアン シミッチが加入後初ゴールをマークして逆転した。
大邱は[5-4-1]で堅く守り、カウンターから前線の外国籍選手を生かす戦い方。フィジカル自慢のエジガルは、川崎Fのジェジエウを上回るほどの力強さがあり、それを生かすセシーニャもテクニカルで厄介な存在だ。西 翼という、専修大卒業後に海外クラブを渡り歩いて大邱に加入した選手もいる。おしなべて身長が高く、セットプレーでも脅威だ。
そして、忘れてはならないのがイ グノの存在。さらに鳥栖で活躍したアン ヨンウもベンチに控える。彼らは主力が多く先発から外れた前節・北京FC戦でスタートから出ており、今節は切り札として途中から出場するかもしれない。
川崎Fも、前節・ユナイテッドシティ戦では先発を入れ替えて臨んだ。前々節から連続して先発したのは、GKのチョン ソンリョンと大島 僚太、橘田 健人だけだった。そのうち、大島は前半のみの出場だ。つまり、この大邱戦で主力の選手たちを起用するということだろう。「大邱とのゲームは決勝戦だと思って戦います。疲れはありますけど、気持ちでもっていきたい」。鬼木 達監督はそう決意を語っている。
CBのジェジエウや谷口 彰悟は攻めている時間もリスク管理を怠らず、相手FWにボールが入ったときは突破を許さずにプレーを限定できるか。中盤は不用意なロストをなくし、前線にボールを運べるか。そして、Jリーグ随一の3トップはゴールを陥れることができるか。前後半の立ち上がりで失点した前回対戦の課題を解消しつつ、ゲームをコントロールしていくことも大切になる。
また、大島が出場するか否かにも注目したい。彼が入ったユナイテッドシティ戦の前半は、不在だった後半に比べると攻撃のクオリティーが違った印象だ。このAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で復帰してまだ全快ではないが、うまくボールを引き出し、周りを生かすプレーにはセンスを感じさせた。ペナルティーエリア内に入れば、その持っているクオリティーで得点を生み出せる3トップもいる。ドイツのデュッセルドルフに移籍した田中 碧が抜けた中盤で、背番号10がその力を誇示できるか。
この試合で川崎Fが勝てば1試合を残して首位通過が決まり、ノックアウトステージへの扉が開く。「勝ちにこだわって、球際、戦う部分をしっかり出して、フロンターレの良さを出して戦いたい」(登里 享平)。
舞台は、このACLで川崎Fが初めて使用するプニョドコル スタジアム。木曜の深夜、9日の午前1時(日本時間)にキックオフされる。
[ 文:田中 直希 ]