グループステージの第5節でタンピネスと対戦したG大阪は、20歳の俊英・川﨑 修平の3ゴール1アシストの大活躍などもあって、8-1で圧勝。それまで低調だった攻撃陣は鬱憤を晴らすような暴れっぷりを見せ、勝点3を手にした。
勝点を『9』に伸ばしたものの、全北現代がチェンライUを下して勝点13としたことで、G大阪の首位通過の可能性は消滅した。ただ、2008年にアジアの頂点に立った“大阪の雄”のAFCチャンピオンズリーグはまだ終わっていない。「勝点3しかない。こういう状況を作ってしまった自分たちのせいなので、しっかり勝点3を取って(他会場の結果を)待ちたい」と倉田 秋は話したが、最終節で勝利すれば他会場の結果次第でグループステージ突破の可能性が残されている。
引き分けさえ許されない状況でG大阪が迎える最終節。立ちはだかるのは、すでにノックアウトステージ進出を決めている全北現代だ。第2節で顔を合わせた際は、2点を先行される苦しい展開だったが、パトリックが起死回生の2ゴール。前半のうちに試合を振り出しに戻し、その後は逆転してもおかしくない勢いを見せた。
前節・タンピネス戦では最終節を睨んで矢島 慎也や小野瀬 康介が温存され、三浦 弦太とパトリックは後半途中から出場。藤春 廣輝らの戦線復帰は微妙だが、総力戦で全北現代に勝ちにいくことになる。タンピネスに勝利したあと、倉田は「今日の試合よりも次の最終戦が大事なので、そこで得点が取れるようにしたい」と全北現代戦に視線を切り替えていた。守備にはややルーズさを見せる全北現代だけに、十分に勝ち切るチャンスはありそうだ。
前回対戦では藤春が効果的な攻撃参加でサイド攻撃を活性化させたが、パトリックやレアンドロ ペレイラを生かす上でも効果的にサイドを攻略したい。前節フル出場した川﨑の先発は不透明だが、「チャンスをもらえれば、またこの流れでゴール、アシストを狙っていきたい」と気合い十分だ。
一方の全北現代は前節、チェンライUに3-1で勝ってはいるものの、決定機も作られており、スコアほどの差を見せたわけではない。Kリーグ1王者にとって、形の上では“消化試合”となる最終節。ただ、日韓対決は常に独特の熱気を帯びる。
グスタボとスタニスラフ イルチェンコのどちらが先発するかは不透明だが、G大阪にとって抑えどころであるのは言うまでもない。そして、前回対戦でゴールを許している邦本 宜裕も“連発”を目指してくるはずだ。
人事を尽くして天命を待つ――。ほかのJリーグ勢はノックアウトステージへの切符を手にしているが、G大阪もそこに続いて“絶対突破”のミッションを果たしたい。
[ 文:下薗 昌記 ]