所属するプロ選手を全員帯同させている鬼木 達監督は「フレッシュな選手は使っておきたい」と語っていた。ただ、今季いまだ無敗という記録も継続したい。「最終戦だから負けなくていいのではなくて、しっかりと勝ちにいきたい」とも述べている。
相手は北京FC。21歳以下の選手が多く、前回対戦は7-0で大勝した。その試合もメンバーを多く入れ替えており、長谷川 竜也、橘田 健人、遠野 大弥、知念 慶(2ゴール)、山村 和也、脇坂 泰斗が得点者となっている。その試合でアンカーとして出場した谷口 彰悟は相手の印象について「若い選手がたくさんいて、とても真面目に試合に取り組んでいる。点差がついても最後まであきらめずに戦ってきた。心を折ること、戦意を削ぐところまでもっていけなかった、メンタルは素晴らしいものを持っていると選手たちとも話していた」と話した。
守備時はコンパクトな[4-4-2]を形成して、集中力高くサッカーをする北京FCのスタイルは変わらないだろう。
実力差があるとはいえ、前回のように大量得点で勝つことの困難さについては、「力の差どおりのスコアを残すことは難しい」鬼木監督も強調していた。
それに、もう1つの懸念がある。キックオフがこの大会で初めて現地時間17時になったということだ。日中は40℃近くまで気温が上昇する内陸のウズベキスタン・タシケント。いくら湿度が低いとはいえ、日差しはとても強い。「トレーニングでもその時間を避けているくらいの気候」と鬼木監督も心配の声を上げる。
疲労がたまった状態で迎える、高温の中でのゲーム。それでも、目の前の一戦を全力で戦う川崎Fのカルチャーを持続させて、締まった試合にしたい。
これまで唯一の全試合フル出場を続けるGKチョン ソンリョンは、川崎Fとしては3大会ぶりとなったグループステージ通過も「これは通過点でスタート」と強調する。目指す場所はもっと先にある。AFCチャンピオンズリーグ初出場となった川崎Fの若手選手たちが身につけたタフさを、この試合でも証明したい。
舞台はロコモティフ スタジアム。第1節から第4節までの4試合を戦ってきた場所だ。「芝管理のおじさんと他愛もない話をしたり、そのグラウンドのやりやすさもあったり、ホームのような感じはある」(鬼木監督)という土地で集大成を見せたい。帰国したらまた隔離生活が待っている。良い形でタシケントを去れるか。
[ 文:田中 直希 ]