大畑 歩夢も試合後、「もっとレベルが上がったときに自分たちのペースでどれだけできるかが今後の課題。今日の相手はそこまでレベルが高かったわけではないと思うし、できて当たり前という気持ちのほうが大きい」と慢心を避けた。
ただ、リーグ戦の直近3試合で複数得点を奪えていなかったのが浦和。リカルド ロドリゲス監督就任2年目でスタイルの習熟を図りながらも、多くの新加入選手によって個性も強くなったぶん、ここまではバランスに苦慮している面もうかがえた。
選手たちは誰も結果に満足していないだろうが、こういった試合で成功体験を積み重ねることもチームの向上に必要なことだろう。そういう意味では、今節も似た状況になるのかもしれない。
第2節の相手・山東泰山は昨季の中国スーパーリーグ王者。国内カップ戦と合わせて2冠を達成しており、このグループでも本命候補に挙げられる存在だ。本来の姿ならば。
しかし、中国政府のゼロコロナ政策によって渡航が制限される中、今大会は若手主体で臨むことに。マルアン フェライニら豪華外国籍選手陣や、中国代表の選手たちは帯同せず、ユースチームを中心とした陣容で参戦している。若手にとって貴重な経験を得られる機会ではあるが、第1節の大邱戦では0-7と大敗。やや痛々しさも覚える失点シーンを繰り返していた。
グループ内で最大のライバルとなるであろう大邱が大勝した相手だけに、浦和としてもそれなりの勝ち方を見せたいところ。今季のACLは各グループの1位チームに加えて、東地区5グループの2位チームのうち3チームがノックアウトステージに進む。また、グループJに出場辞退クラブが出た影響で、各グループ2位の成績を計算する際に4位チームとの対戦結果は考慮しないシステムとなっている。万が一に備えて得失点差を稼ぐことにあまり意味はなく、注力すべきは大邱との直接対決となる第3節、第4節だ。
ならば今節は大胆なターンオーバーの実施も考えられる。第1節でフル出場した選手、ある程度の時間で交代した選手、出番がなかった選手とさまざまだが、リカルド ロドリゲス監督がどのようなマネジメントをするかにも注目したい。ある程度は出場時間の調整に重きを置いてくるだろうが、その中で誰を起用して誰を組ませるのか。スタメンから意図を読み解いていくのも面白いかもしれない。
[ 文:沖永 雄一郎 ]