ただ、第1節を4-1、第2節を5-0と連続して大勝し、メンバーもそれぞれ大きく入れ替えた。ここまでは出場時間を調整できており、初スタメンとなった選手、ひさびさの出場機会を得た選手、加入後初ゴールを決めた選手など、手ごたえをつかみ、自信を深めている選手も出てきている。
ただ、一番の山場はこの第3節、第4節と連続で対戦する大邱戦だろう。昨季のシンガポールプレミアリーグ王者、中国スーパーリーグ王者、Kリーグ1・3位のチームと同居するグループにおいて、当初一番の難敵と目されていた山東泰山は諸事情によりユースの若手主体のチームを派遣。大人たちに交じって苦しい戦いを強いられている。そうなると自然と、最大のライバルとなるのはこの大邱だ。
プレーオフを勝ち抜いての参戦とはいえ、韓国代表選手や強力な外国籍選手を擁しており、初戦は山東泰山に7-0と大勝。ユースチーム相手とはいえ7得点はインパクトが強く、浦和が山東泰山戦に臨むにあたって「大邱が(山東泰山を相手に)7点取っていたのは僕たちも気になっていて、それに近いゴール数は欲しかった」とかなり意識していたことが関根 貴大のコメントからもうかがえる。
しかし、大邱はなんと浦和が4-1で下したセーラーズに0-3で大敗。なかなか力関係がつかみづらくなってきた。確かに今季の大邱は国内リーグで9試合を終えて2勝2分5敗の10位に低迷。浦和もスタートダッシュに失敗しており似た成績ではあるが、大邱は9試合で15失点とディフェンスに大きな問題が生じているようだ。確かにセーラーズ戦を見ても、人数がそろっていながら失点してしまっているシーンがある。浦和としては、やはりその弱点を突いていきたいところだ。
日程の関係上、大邱とは2戦続けての対戦となるため、選手を使い分けていくかもポイントとなる。今節の結果にもよるだろうが、あえて同じメンバーを続けるのか、残り試合を見据えてあくまでローテーションを行うか。リカルド ロドリゲス監督の選手起用にも注目だ。
注目選手を1人挙げるとすれば、キャスパー ユンカーだろうか。今季はコンディションがなかなか上がらずに出遅れ、復帰後もリーグ戦では時間を限定しての起用が続いていた。しかしACLでは、第1節で90分、第2節で24分と連続出場しており、いよいよギアが上がってきた感がある。ダヴィド モーベルグやアレックス シャルクなど、新顔の外国籍選手がピックアップされているだけに、ここらで複数得点を挙げ、浦和のスコアラーは誰なのかをもう一度示したいところだ。
[ 文:沖永 雄一郎 ]