グループF第1節・セーラーズ戦、前々節・山東泰山戦をいずれも大勝で連勝スタート。直近の明治安田J1では3試合勝ちなし、複数得点もなしの状態だったので、ブリーラムは再出発の地となる予定で、事実、物事はそう進んでいた。
しかし前節、ついに“アジア”が牙をむいた。大邱は超守備的とも言える[5-4-1]の布陣ながら、各選手の体格も統制も、前々節の山東泰山とは比べ物にならない強度を発揮してきた。
江坂 任も「大邱FC戦はACLらしかった。逆に自分たちはACL慣れしていない選手が多い部分は出たと思う」と試合を振り返っており、少なからず面食らった面はあったようだ。
圧倒的にボールを支配しながらも、大邱の強固でコンパクトな守備ブロックに手を焼き、前半はわずかにシュート1本。小泉 佳穂は「前半の意図としては、強引に攻めるよりも揺さぶって走らせて、スキができるのを待って、90分通して点を取って勝とうとしていた」とリスク管理の面もあったと振り返るが、雰囲気としてもスタッツとしても、旗色はあまり良くなかった。
そして後半の早い段階で失点。リカルド ロドリゲス監督は67分に一挙4人を交代。ダヴィド モーベルグや関根 貴大らアタッカーを送り出したが、できれば0-0の状態で勝負に出たかったところだろう。
徐々に強度が落ちてきた大邱に対してチャンスを作り出していくが、何度かあった決定機を決め切れず。あと一歩のところでゴールを割れずに、グループの首位が入れ替わることになった。
辞退チームが出たことでレギュレーションが複雑になっており、2位ではグループ突破が保証されない。再び首位の座を取り戻すため、このリターンマッチは本当の大一番となる。リカルド ロドリゲス監督も前日会見で「やるべきことをやって、勝点3を取る」と勝利しか考えていない。
そのためには、前節の反省を生かして序盤から相手にダメージを与える攻撃を行いたい。3日前の対戦でもさすがに、時間が経つにつれて大邱の守備力は落ちてきていた。もっと序盤から相手を心身ともに疲れさせることができれば、おのずとゴールへの道は開かれるはずだ。
さらに江坂は「キレイなサッカー、つなぐサッカーだけではなく、ゴールに向かうサッカーをしなければいけないと感じた。そこは意識していきたい。大胆にゴールに迫ったり、シンプルにクロスを上げたりして、相手を動かさなければいけない」とも語る。
そして、戦術よりも何よりも、大事なことを思い出す必要がある。岩波 拓也は前日会見でこう語った。
「過去のACLの戦いでも、負けた相手に2試合目でやり返すのが浦和。浦和の強さを発揮したい」 [ 文:沖永 雄一郎 ]