前節・チェンライU戦はゴールラッシュに沸く試合となった。開始わずか7分で大迫 勇也が決めてチームに勢いをもたらすと、汰木 康也、郷家 友太、さらに汰木が決めて前半だけで4-0。後半に入っても相手に得点を与えず、58分にリンコンが個人技で加点すると、最後は大﨑 玲央がミドルシュートを決めて打ち止め。初戦の傑志戦に続く連勝となり、ノックアウトステージ進出へ向けて好発進を切っている。
上海海港が出場辞退したことで2試合で折り返しとなるこのグループJ。チェンライUは22日の対戦で[5-4-1]という守備的な布陣を敷いてきた。チェンライUは傑志との第1節で[4-4-2]のシステムを採用し、ボールを保持しながらゲームを支配していくスタイルを見せていたものの、神戸戦では立ち上がりからその姿はあまり見られず。対神戸として用意した戦術とも思われるが、その機能性はあまり高いとはいえなかった。攻撃になると両サイドの廣田 隆治やチョティパット プーンケウが高い位置に出てくる可変的な狙いも見せていたが、限定的だった。
後半は神戸の勢いが停滞した面が大きかったものの、チェンライUもゴールに迫る形を作っている。神戸とすればそこは反省点ともなるが、チェンライUからすればそのイメージをより育みたいと考えるはず。相手は2連敗を喫してあとがない状況でもあり、より攻守にアグレッシブなスタンスで向き合ってくることも想定されるだけに、試合の入りには十分気をつけたいところだ。
今節への前日会見でロティーナ監督は「この大会で決勝トーナメントに行くことは1つの目標だが、同時に重要なことはチームとしていかに戦うか、戦術を選手にどう浸透させていくかを課題として臨んでいる」とあらためて“2兎追い”のトライに妥協なく取り組んでいることに言及。そして、「まだまだ向上しないといけない点はたくさんあるし、常にチャレンジすることが素晴らしいことで、サッカーで大事なこと」とも強調。チームビルディングへの強い意気込みを伝えた。
出場メンバーは流動的になってくるか。ハードスケジュールの疲労度合いを考慮した選手起用は不可欠の状況。調子を上げていたリンコンが累積警告で出場停止となるのは残念だが、これまで出場した選手はいずれもモチベーションの高さをピッチで見せている。タイ遠征3試合目、成長に挑むチームの総合力を披露したい。
[ 文:小野 慶太 ]