川崎Fが首位に浮上して迎えるグループI第5節。勝点1差で2位のJDTは力の劣る広州FCが相手ということもあり、勝つ可能性が高い。それを考慮しても、同1差の蔚山に対して勝利が欲しい一戦だ。対して蔚山はここで負ければ非常に厳しくなるわけで、必勝を期しているはず。天野 純、パク チュヨン、イ チョンヨン、ヴァレリ カザイシュヴィリ、キム ヨングォン、チョ ヒョヌらがいる韓国のタレント軍団は牙を研いでいるはずだ。
鬼木 達監督は「とにかく一戦必勝。この蔚山戦で勝てたとしても、その次も勝てなければ意味がない。1つずつ勝っていこうという中でジョホール戦では勝てたので、この蔚山戦もすべてを注ぎ込んで勝利をつかみにいければいい」と語っている。
1-1に終わった前回対戦は、ロングボールからレオナルド(元浦和、新潟、鳥取)に抜け出されて先制を許したものの、終盤に車屋 紳太郎がCKの流れから同点ゴールを決めて追いついた。暑い気候や粘着質の芝に悩まされ、「僕たちも蔚山の選手たちも、自分たちのパフォーマンスを出せなかった」(山根)。一方で山根は、「今回は、また違うゲームになるんじゃないか」とも語っている。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージも5戦目。マレーシアでの戦いに慣れた両チームは、それぞれの良さを見せてぶつかり合いそうだ。
また、どんな顔ぶれがこの試合のピッチに立つのかも注目したい。JDT戦で素晴らしい戦いぶりを見せたメンバーを継続して起用するのか。中2日という日程を考慮して、レアンドロ ダミアンやマルシーニョ、遠野 大弥、ジョアン シミッチといった前節の先発から外れた選手を起用するのか。鬼木監督が送り出すイレブンには戦略を考えた意図があるはずで、気になるところ。
前節2得点を挙げた小林は「もともと暑いほうが好きだし、暑いから得点を取れる感覚もある。できるだけ試合に出してほしい」と笑いつつ、蔚山戦に向けてこう展望している。
「けっこうボールをつないでくるチーム。守備で走らされると攻撃でパワーを出せなくなる。ボールを持たれないように、迫力を持って取りにいかないと。行くとき、行かないときの意思統一をしたい」 昨季、ACLラウンド16でPK戦により敗退した相手。リベンジを含めて、ここで蔚山を叩けるか。
[ 文:田中 直希 ]