それでも、可能性がなくなったわけではない。広州FCに勝つことが前提ではあるが、蔚山とJDTが引き分ければ首位突破。2位となっても、他グループの結果により棚ぼた的に勝ち上がる可能性も残されている。そのためにも、まずは広州FCに勝って、同時刻開催の同グループ他会場、それにそのあと開催される他グループ最終節の吉報を待ちたい。
「かなり苦しくなったと思っています」とノックアウトステージ進出の可能性について語った鬼木監督も、前節終了後にはすぐに次節に向けたコメントを残していた。
「最後まであきらめることなく、次のゲームに集中したい。スポーツの世界は負けるときも勝つときもありますが、そのあとに前を向いて何ができるかだと思います。チーム全員でもう1回前を向いてやっていきたい」 スタジアムは、芝の状態の良いスルタン イブラヒム スタジアムではなく、前節同様にボールがうまく転がらないハッサン ユーヌス スタジアムだ。相手がここまで5戦全敗、無得点と力の劣る広州FCであっても、油断してはならない。
以前、ある監督が言っていた。「常にライオンと戦う準備をしなければならない。たとえ、対戦してみたときに相手がウサギの力しかなかったとしても、相手がライオンだと思って戦って倒すべきだ」。
連戦で疲労がたまっている主力選手は起用されないかもしれない。ただここは、“誰が出てもフロンターレ”を示す場所でもある。前節、外国籍選手枠の関係でベンチ外だったチャナティップなど、ゲームに飢えている選手も多いはず。モチベーション高く、相手を圧倒して試合を終えたい。
そのためにも早い時間での得点がポイントになりそう。第2節の広州FC戦では、7分に知念 慶がゴールの口火を切ったことで8得点の大勝につながった。その知念の先制点はセットプレーから。相手が守備を固めてきた中でも、そうした飛び道具も使ってゴールをこじ開けたい。
それにもちろん、荒れたピッチにも気をつけるべきだろう。コントロールを間違えれば、ラフなタックルを受けることにもつながるかもしれない。シンプルに、丁寧にプレーすることも大事になる。
キックオフ時は30度近い気温になる。天候もコンディションを左右するだろう。雲が出るだけでだいぶ状況は変わるか。
[ 文:田中 直希 ]