「優勝してプレーオフのチャンスを得たので、何がなんでも勝たないといけない試合。アジア王者として、なんとしてもまたACLの舞台に戻らないといけないと思います」(西川 周作) 18日の明治安田J1第24節・名古屋戦から中3日、そのさらに3日後にはJ1第25節・湘南戦が控えている厳しい日程だが、選手たちは気持ちを切り替えてアジアの戦いに集中している。
「(名古屋戦は)もちろん美しい試合ではありませんでした。しかし、勝点は良い方向に持ってきてくれます。何より3ポイントが重要ですから、次はACLに集中していきたいと思います」(マリウス ホイブラーテン) そして、すっかり浦和の重鎮となったアレクサンダー ショルツも、再びアジアの戦いに身を投じることを心待ちにしている。
「前回大会はとても良い経験をさせてもらったし、アジア中のチームと対戦できてとても楽しかった。またACLでプレーしたいと思っています。ACLはクラブのアイデンティティーの一部でもあるので、勝たなければなりません」 アレクサンダー ショルツはさらに、「われわれが勝つと思われているだろうからこそ、集中力を高めてこの試合に臨まなければいけない」と対戦相手と状況への警戒を強めている。相対するのは予選ラウンドを制した香港の理文。バリ・ユナイテッド(インドネシア)を5-1で粉砕した試合を見る限り、決して油断はできない相手だ。
システムはオーソドックスな[4-4-2]で、攻守にわたって組織は一定の整備がされてある。いずれも高齢気味ではあるが、外国籍選手の力には注意が必要だ。エストニア代表歴もあるヘンリ アニエルのキープ力とギル マルティンスの機動力を組み合わせた2トップはなかなかに強力。
MFのエヴェルトン カマルゴとミッチェル ポーリセンはテクニックと推進力に優れており、スペイン出身のCBホセ アンヘルも足元の技術に優れる。また、左サイドハーフの黃 威と左SB立花 稜也も警戒したい。サイド攻撃の連係はなかなかで、油断していると一気に切り崩されかねない。
攻撃力に警戒が必要な一方で、守備組織はそれほど強固ではなく、フィットネスとGKのレベルも高くはない。力押しでもある程度結果が出せそうで、攻め筋についてはあまり考え過ぎないほうがいいかもしれない。
いずれにしても、同格とまでは言い難いが格下とも断言できない、力のある相手だ。直後に控えるリーグ戦も気になるところだが、気を抜かず手を緩めずに早い時間帯で試合を決めにいきたいところ。連覇を狙う王者として、本戦前に敗退するようなことがあってはならない。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
