何より、横浜FMとのJリーグYBCルヴァンカップ準決勝での激闘による負荷をものともせずに勝利を飾ったこと、小泉 佳穂、荻原 拓也、髙橋 利樹ら遅れてきた選手、一度は主力から外れた選手たちがここにきてパフォーマンスを上げていることなど、ポジティブ材料が増え続けている。
マチェイ スコルジャ監督も柏戦後、「難しいマリノス戦のあと、本日もこのような良い試合を見せてくれた選手たちに敬意を表したいと思います。リスペクトを感じています」とチームを称賛した。終盤に来て雰囲気は充実している。
ただ一方で、柏戦では関根 貴大が開始早々に負傷交代。前線~2列目の負傷者が続々と復帰していた中、新たなケガ人の発生にはマチェイ スコルジャ監督も心の中で頭を抱えたことだろう。さらには、アレクサンダー ショルツも“治療のため”ということで試合後の場内挨拶に回らず、ミックスゾーンも通過しなかった。守備の大黒柱・アレクサンダー ショルツの状態も気になるところだ。
今節で迎える相手は、グループJ最大のライバルと目される浦項。ハノイを4-2、武漢三鎮を3-1と大量得点で撃破し、1勝1分の浦和を押さえてグループJの首位に立っている。
韓国フル代表歴のある選手がゴロゴロいるわけではないが、JリーグでもプレーしたDFパク ゴヌ、DFパク チャニョンなどの実力者から、欧州でプロデビューしたウイングのホン ユンサン、韓国代表キャップのあるキム スンデなど、新進気鋭の若手からベテランまで多くの好アタッカーを擁している。
そしてなんといっても脅威なのが、Kリーグ1でも有数のストライカー、ゼカだ。前回大会で唯一、浦和に土をつけた大邱で昨季はプレーしていた。グループステージでのゴールは浦和関係者やサポーターにとっても記憶に新しいところだろう。今大会も十分に警戒したい。
浦和としては、アシストとフィニッシュの両面で機能するゼカを中心とした浦項の攻撃力には注意を払いたいところ。ただ、2戦とも失点を喫しているように守備面は万全ではない。ハノイ戦、武漢三鎮戦の失点の様子からは、クロス対応や守備への切り替えに難があるようにも映る。
そしてそれらは、浦和の得意とする局面でもある。対戦が1巡する第3節、残り試合を有利に進めるためにも、グループ突破の最有力クラブがどこであるかをハッキリさせたい。強者を迎えてのホーム戦ならなおさらだ。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
