キャプテンの関口 正大は浙江FC戦に向けて、「中国のチームは横浜FMと山東泰山の試合を見ましたが、強烈な外国籍選手がいて、そういう選手にボールを集めている印象。浙江戦に向けた詳しいミーティングはまだですが、新潟にいたレオナルド選手がいて、(山東泰山と)似ているところはあると思っています。ただ、スタジアムの雰囲気を含めて(前々節で乗り込んだ)メルボルンとは比べ物にならないくらいのアウェイ感があると思います。浙江との2連戦のことはあまり考えていないですが、(ACLで)やれることは証明していると思うので、目の前のアウェイ・浙江戦をどう勝つかに集中しています」と話す。
また、浙江FCが2連敗していることに話が向くと、「一番良くないのは『やれる』という自信が過信や慢心になって、自分たちがチャレンジャーだということを忘れてしまうこと。謙虚、チャレンジャーであることはどこが相手でも忘れてはいけない。強いチームは勝ち切れるけれど、僕たちはリーグ戦でも下位のチームに負けていて、そういうチームではない。どんな試合でもチャレンジャーとして臨みたい」と冷静で、過信や慢心を警戒する。
篠田 善之監督にも話を聞くと、「浙江は前線に良い選手がいるイヤな相手。前線にクオリティーと強さがあって、スペースがあるようでない。それをどう見つけるかがポイントになると思います。メルボルンシティ戦を見ると、コンパクトにやろうとしている。ラインが高いので背後(にスペース)はあるが、GKに高い位置を取らせている。(戦術的に)整理されているチームだと思います」と浙江FCを評価していた。
浙江FCが2連敗中であることに対しては、「ちょっとした差で勝てていないけれど、試合を見ればチャンスは作っている。(グループHのほかのクラブと)同じくらいのレベルにあると思います」と語り、「それに中国でのアウェイはメルボルンとは雰囲気が全然違ってくると思います。プレッシャーはあるし、空気感も違うので、選手は初めての経験だと思います」と、FC東京のコーチ時代に経験したACLの記憶をたどる。
甲府はケガ人やコンディション不良の選手がいて、どのポジションでもリーグ戦に出場した選手が少なくともサブに入っていないとバックアップができない台所事情だが、無失点に抑えた前々節・メルボルンシティ戦後にCB神谷 凱士が「(リーグ戦で出場のチャンスがなくても)試合に出ればやれる自信はあった」と話したように、リーグ戦でチャンスが少ない選手やケガから復帰した選手が自身とチームの積み上げの成果を見せる試合でもある。試合翌日の夜には山梨に戻る予定だが、そこから3日後には、リーグ前節で藤枝から劇的な逆転勝利を挙げた大宮とのアウェイゲームが控えており、そこへつなげる勝利を挙げたい。
[ 文:マツオ ジュン ]