横浜FMは前節、立ち上がりにカヤFCの後ろ重心の5バックに苦戦を強いられるも、35分にエウベルの浮き球パスに抜け出した水沼 宏太のバックヘッドで先制する。後半も押し込む時間帯が続く中で72分、吉尾 海夏のピンポイントクロスを杉本 健勇が頭で叩き込んでリードを2点に広げる。アディショナルタイムにはアンデルソン ロペスもゴールを奪い、明治安田J1王者の意地を見せつけた。
今節も攻め込む展開が予想される中、ケヴィン マスカット監督はこう展望する。「前回対戦では予想していたよりも相手が守備的だった。今度はカヤFCのホーム。同じように戦ってくるかは分からないが、ボックス内を固めてくる相手にチャンスを作り出すのは難しい作業になる」。ハーフコートゲームの時間帯が非常に長かった前節と似たような展開になる可能性は高い。指揮官はこう続ける。
「自分たちが攻撃できるのは分かっている。そこで落ち着きを失ったり、焦りが出てくるとうまくいかない。クロスにしても、シュートにしても、中央で仕掛けていくにしても、その質を上げるためには、どれだけ落ち着けるか。相手はカウンターを狙っている。前回はボールを失ったあとに近い選手がプレスに行き、カウンターを許さなかった。アウェイでも同じようなパフォーマンスを見せたい」 指揮官の言うとおり、たとえなかなかゴールが生まれなくとも、焦れずに冷静に戦うことが重要なテーマとなる。カヤFCのエースで日本人選手の堀越 大蔵を軸としたカウンターに対し、DF陣が集中を切らさずにリスクマネジメントできれば、大きなピンチは未然に防げるだろう。
横浜FMはDF陣にケガ人が続出していた前節、喜田 拓也を中央に据えた急造3バックで臨んだが、今節はエドゥアルドを起用できる見通しで、基本布陣の[4-3-3]に戻すのかも注目ポイント。一方で、前節に左CBで先発した永戸 勝也がその試合で右ハムストリング肉離れを負って今季絶望となったため、左SBの選択肢は限られており、中盤を主戦場とする吉尾一択の状況ではある。
リーグ連覇のためには勝利が求められる明治安田J1第32節・C大阪戦が中4日で控えており、ケヴィン マスカット監督が負荷のかかるアウェイ戦でどういった選択をし、選手のプレータイムを管理するのかも焦点だ。
[ 文:大林 洋平 ]