タイ・リーグ1の順位表を見ると、ACLに出場している3クラブが上位を占めている。バンコクユナイテッドが首位、パトゥムユナイテッドは2位、ブリーラムは3位(すべて日本時間12月10日正午時点)。ACLでは、バンコクユナイテッドはグループFで4勝1分、勝点13ですでに1位でのラウンド16進出を決めている。パトゥムユナイテッドはグループIで勝点ゼロ。グループHで3位のブリーラムは最終節で甲府に勝てば首位通過の可能性がある。タイ・リーグ1からすれば2クラブがグループステージ突破となると、めでたい。
ただ、Jリーグの代表クラブとして甲府はラウンド16に進出したい。ホーム・国立競技場では甲府のサポーター・ファンだけでなく、Jリーグの他クラブのサポーターにも背中を押してもらった。J2の仲間に対して“J2でもやれる”ということを示し、来季のJ2がより充実する流れの一端を作りたい。もちろん、甲府としては初めてのACLでグループステージを突破して、もう1つ先の世界を見たい。来年の2月にラウンド16を戦えることを、来季に向けたキャンプのモチベーションに加えて、J1昇格に向けて機運を高めたい。
ブリーラムとホームで戦った第2節は、最後の最後に長谷川 元希がヘディングシュートを決めて1-0で勝利したが、内容的にはブリーラムのティーラトン ブンマタンのうまさや経験値の高さを感じさせられる内容で、逆の結果になっていてもおかしくなかった。今節はアウェイな上に、ブリーラムは12月9日のタイ・リーグ1で4-1の勝利を収めており、厳しいスケジュールよりも試合勘の鋭さや4ゴールで勝利を挙げている点が甲府としては脅威となる。国立競技場で戦ったときのブリーラムは、立ち位置や連係で優位に立つこともあり、戦術・戦略的に相手に優位に立たれたときの甲府の対応力には不安がある。リーグ戦でも試合中に改善できないことがあり、甲府の分析能力と対応力、篠田 善之監督の采配が大きく問われる試合になるのではないか。選手はモチベーション高く準備しているが、それでなんとかなる相手ではない。あえてボールを持たせるなど、大胆な戦い方、選手起用を選択しないと、勝機を見いだすことが難しい試合になる可能性は小さくないのではないか。
[ 文:マツオ ジュン ]