東方はアウェイで行われたグループE・第1節でシドニーFC(オーストラリア)と対戦。32分に先制を許したあとに失点を重ねて0-5の大敗を喫しているが、8月末に開幕した香港プレミアリーグでは4試合で3勝1分と好スタートを切っており、2021年から指揮を執るロベルト ロサダ監督の下で着実に力をつけている。また選手に目を移すと、昨季のリーグ戦得点王で、カップ戦のファイナルで2得点を挙げてタイトルをもたらしたノア バッフォーという危険なストライカーも有している。なお、2017年に出場したAFCチャンピオンズリーグではホームで川崎Fと引き分けて勝点1を積み上げている。
5年ぶりにアジアの舞台で戦う広島は、初戦でカヤFC(フィリピン)に3-0で勝利してスタートを切った。ホームにフィリピンの王者を迎えた一戦は、リーグ戦で多くの出場機会を得られていない選手が中心のメンバー構成となった中、ドウグラス ヴィエイラ、ゴンサロ パシエンシア、イヨハ 理 ヘンリーが得点を奪取。総合力の高さを見せることができており、今節も直近のリーグ戦からはメンバーが入れ替わることが予想されるが、ピッチに立つ選手たちが力を発揮していくはずだ。
注目したいのはストライカーのピエロス ソティリウだ。
「香港には行ったことがないので楽しみにしています。まだ本当に何も知らないので、対戦相手のことはこれからスタッフが教えてくれると思うのですけど、香港の街についてもちょっと調べてから行こうと思います」と笑っていたキプロス国籍FWは、9月中旬に負傷が癒えてチームに戻ってきてから日々意欲をみなぎらせてアピールを続けている最中だ。
ゴンサロ パシエンシアが加入後すぐに力を発揮しており、ドウグラス ヴィエイラもコンディションを上げてきている中で、非凡な得点感覚とハードワークし続ける献身性を兼ね備えたピエロス ソティリウも状態を上げれば、FW陣はさらに充実することになる。
「内容はどうあれ勝点3を積み上げないといけない試合になるので、勝つために何が必要なのかを考えてやりたい。自分としてはゴールも決めたいけど、そのためにも大事なことは自分たちのサッカーをすること。良い形で試合に入って主導権を握っていきたい」と意気込みを語って香港へ向かったピエロス ソティリウが、チームの先頭に立って攻守をリードしてくれるはずだ。
9月28日に行われた明治安田J1第32節で町田との首位攻防戦に勝利し、広島はJ1のタイトルレースを一歩リードした。いまのチームの勢いをさらに加速させていくためにも、香港でも勝利をつかみ取って帰ってきたい。
[ 文:寺田 弘幸 ]