AFCチャンピオンズリーグ2グループE第2節。昨季の香港FAカップ王者の東方とのアウェイ戦に挑んだ広島は、最後まで勝利を目指して戦い続けた。
先発は、直近のリーグ戦から11選手を総入れ替えした。GKは前節・カヤFC(フィリピン)戦に続いて田中 雄大が担い、3バックは
越道 草太、
細谷 航平、
イヨハ 理 ヘンリーで構成。ボランチは
松本 大弥とU-19日本代表の活動を終えてすぐ合流した
中島 洋太朗が組み、右サイドには
新井 直人、左サイドには
志知 孝明が入る。そして前線は
ピエロス ソティリウの下に
満田 誠と
柏 好文が並んだ。
序盤はホームの東方のペースで進んだ。7分に最初のCKをダニエル アルマザンがヘディングで合わせて先制点を奪取すると、その後も集中して守りながら鋭い攻撃を仕掛けた。広島は後手に回ってしまう難しいゲーム展開となる中、徐々に相手コートで試合を運ぶ時間を長くし、両サイドからクロスを供給していく。21分には
ピエロス ソティリウがゴールネットを揺らしたが、これはハンドの判定でノーゴールとなった。
なかなか同点に追いつけないイヤな空気を振り払ったのが
松本 大弥だった。ペナルティーエリア外右45度の位置で前を向いてボールを受けると、右足を振り抜いて強烈なミドルシュートを突き刺す。背番号5が持ち味を存分に発揮して40分に追いつくと、41分には逆転ゴールをゲットする。越道が右サイドから上げたクロスが中央でDFにはじかれてファーサイドに流れ、志知がヘディングで折り返したボールを中島が押し込んだ。
広島はリードして後半を迎えることに成功したが、46分に追いつかれた。ダニエル アルマザンのフィードにノア バッフォーが抜け出す。昨季の香港プレミアリーグ得点王は、マークについた細谷と競り合いながらうまくバウンドに合わせて左足でシュートを決めた。
後半から
ドウグラス ヴィエイラを最前線に投入していた広島は、主に右サイドから攻撃を展開していくが、決定的なチャンスを作り出せない。66分に
加藤 陸次樹と
中野 就斗が入っていき、75分には
荒木 隼人が入った。中島が前半アディショナルタイムに脳震盪による交代となっていたため6人目の交代も可能となり、78分には
マルコス ジュニオールが約2カ月半ぶりの出場を果たし、広島は勝ち越し点を奪いにいく。
88分には
松本 泰志がニアゾーンを突いて鋭いボールをゴール前に供給したが、加藤は押し込むことができない。6分と表示されたアディショナルタイムも攻撃し続けたが、ゴール前を固める東方が集中力を切らさず守っていく。
右サイドから中野が上げたクロスに志知が合わせるも、ヘディングシュートは枠を捉えられない。満田との連係で加藤がペナルティーエリアに進入するも、シュートは打てない。しかし、このプレーで得たCKを新井が蹴ると、ファーサイドに荒木が飛び込む。背番号4の打点の高いヘディングシュートが決まって90+5分に勝ち越した。
アウェイで苦しみながらも勝利をつかみ取った広島は、2連勝を収めてグループステージ突破へ一歩前進した。
[ 文:寺田 弘幸 ]