ACL2の初戦は東方(香港)相手にほぼベストの陣容を送り出し、後半途中から投入された宇佐美 貴史が決勝ゴールをゲット。1失点は喫したものの、相手のシュートをわずか1本に抑え、力の差を見せつけた。2021年以来となるアジアの舞台において、外国籍アタッカーの一発でゴールを奪われるという“アジアの怖さ”も体感した中、ラーチャブリー戦でも警戒が必要になる。
また、ラーチャブリー戦から中2日でリーグ戦の鹿島戦が控える日程とあって、「タイに遠征してからの鹿島戦がすごく大事になってくる。選手の動きを見て(起用を)判断したい」と指揮官は総力戦で挑みたい考えで、ターンオーバーをして臨む可能性がある。その中で、アジアの舞台でも経験値を積み重ねてきた東口 順昭が最後尾に控えていることは心強い。チーム最年長のGKは高温多湿のタイでの試合も経験しており、「簡単に失点しないこと。コミュニケーションをとって最初は守備をしっかりしないと、アウェイなので難しくなる」と気合い十分だ。
ターンオーバーが行われた際には、出場時間が少ない選手たちの真価が問われることになりそうだ。コンディションが上がってきているイッサム ジェバリや奥抜 侃志らのほか、ラーチャブリー戦で特に注目されるのが美藤 倫。リーグ戦では2試合連続でクローザー的に起用され、中盤を引き締めながら絶妙なスルーパスも供給しており、ボランチのポジション争いに割って入るためにもアピールしたい一戦になる。
試合当日は高温多湿が予想されており、ラーチャブリー・スタジアムは雷雨の可能性があるともみられている。悪条件のピッチになればG大阪にとっては逆風となるが、美藤 倫の機動力と攻守のダイナミックさはチームを支えるはず。「国際試合は初めて。試合をやりながらアジャストしたい。出たらやるだけなので、ひたむきに頑張る」と美藤 倫は先発の機会を待ちわびている。
2024-25シーズンのタイ・リーグ1で4位に食い込み、初のACL2出場権を得たラーチャブリーは、2021シーズンのAFCチャンピオンズリーグ以来となるアジアの舞台。その2021シーズンには、当時中谷 進之介が在籍していた名古屋と対戦した。
ACL2の初戦はアウェイでベトナムのナムディンに1-3で敗戦。今回はホームの利を生かして初勝利を狙ってくるだろう。ブラジル国籍のネゲバは2011年のFIFA U-20ワールドカップでブラジル代表の一員として優勝も経験。G大阪としては注意が必要なアタッカーだ。
アジアの戦いに簡単な試合は存在しないが、G大阪にとっては連勝スタートが懸かる一戦。それを果たし、帰国の途に就きたい。
[ 文:下薗 昌記 ]