Jリーグ勢として、昨季の広島に続いてノックアウトステージへの切符は手にしたが、チームに緩みは一切ない。「グループステージの通過は決まっているが、1位通過を目指している」と話すのはデニス ヒュメットだ。
東方戦から3日後にはアウェイで明治安田J1第37節・福岡戦が控える日程。複数のアクシデント発生も相まって、メンバー構成はダニエル ポヤトス監督にとって悩みの種になっている。最近のチームに欠かせなかったイッサム ジェバリがチュニジア代表での活動で足を痛め、東方戦は欠場が決定的。また、宇佐美 貴史も21日の公開練習では別メニューだったため、先発での起用はなさそうだ。
ACL2においては、今季リーグ戦での出場がないGK東口 順昭が4試合連続でゴールマウスを守っているほか、出場機会が限られている三浦 弦太もフル出場中と総力戦で戦ってきたが、ダニエル ポヤトス監督は当初からグループステージ突破が決まるまでは大幅なターンオーバーを否定していた。突破が決まって迎える東方戦では、今季公式戦で出場機会が少ない若手の起用にも期待したい。19歳の名和田 我空や21歳の南野 遥海は、東方戦でのトップ下候補だ。
また、攻守でチームに貢献する美藤 倫も、東方戦に向けてモチベーションを高める1人。シーズン終盤でダブルボランチの一角として定位置をつかみ始めており、ACL2では2試合連続でゴール中だ。ダイナミックにゴール前へ顔を出せる美藤 倫は「自由にやろうと思っているし、そういうところが前向きに出ている。3試合連続ゴールを狙って頑張りたい」と気合い十分だ。
G大阪とは対照的にここまで4戦全敗の東方は、G大阪のホームで行われた前回対戦で1-3の敗戦を喫している。ただ、G大阪としてはシュート1本で1得点を許しており、スコアラーとなったブラジル国籍FWジル マルティンスの一発には特に注意したい。そして、かつてJ3の鳥取でもプレーした大久保 優は持ち味のヘディングで三浦 弦太らを手こずらせた。関西大で大久保 優と同期だった黒川 圭介も「競り方もうまいし、ボールを収めることもできる。彼のところを止めれば次のプレーにつながらない」と警戒感を口にする。
地力ではG大阪が圧倒的に勝るが、気をつけたいのはアウェイのピッチである。前回大会、広島の一員としてプレーして、東方とのアウェイゲームを経験している満田 誠は「芝が公園みたいで、天然芝というより雑草のよう。ACL2のボールが跳ねるので、難しさはあった」と話す。ピッチへの適応もポイントになりそうだ。
引き分けでも首位通過が決まるという優位な状況ではあるが、試合に飢える選手たちがどん欲に、そしてアグレッシブなプレーを見せてくれるだろう。勝利はもちろん、チームの底上げも意識して挑む重要な一戦になる。
[ 文:下薗 昌記 ]