11月25日に2025シーズン限りでの退任が発表されたダニエル ポヤトス監督は明治安田J1の最終節で東京Vに勝利したあと、「タイトルには届かなかったが、良い仕事を全員でできた」と、自らが率いた3年間を語った。ACL2ではここまでの5試合で全勝。総得点が『14』、総失点が『2』という盤石の戦いで1位通過を決めたことは評価されるべきだろう。
リーグ戦と並行する日程の中でもACL2で大幅なターンオーバーは採用せず、常に主力選手を主体にメンバーを構成してきた。今節に向けても、6連勝フィニッシュを狙って全力で臨むはず。東京V戦でメンバー外だった宇佐美 貴史や、同試合で負傷交代した中谷 進之介らの起用は難しそうだが、ACL2では全試合に先発してきたGK東口 順昭を筆頭に、モチベーションの高い選手がそろっている。
“ポヤトスチルドレン”の代表格である福岡 将太は、今大会初先発を飾った前節・東方(香港)戦でゴールを決めるなど、攻守両面で活躍。今節も最終ラインで奮闘するはずだ。そして“切り札”になりそうな岸本 武流は「最高の準備をして、試合に出られたら良いパフォーマンスを見せたい」と出番を待つ。また、アウェイでの第2節・ラーチャブリー戦でゴールを挙げた安部 柊斗と食野 亮太郎も、今季最後の公式戦での活躍を期していることだろう。
前節で待望のプロ初ゴールを決めた名和田 我空にとっては、ホームでの初ゴールを決める格好のチャンス。東京V戦の終盤に投入され、J1初ゴールを決めた南野 遥海も東方戦でACL2デビューを飾ったが、「点を取って終われるように準備したい」と次はアジアの舞台での初ゴールに燃えている。
一方、グループ2位のラーチャブリーは、3位につけるナムディン(ベトナム)と勝点3差。当該クラブ間対戦成績は互角のため、仮に勝点で並ばれた場合は得失点差での争いになる。そこで大きく上回っており、グループステージ突破は濃厚な状況となっている。引き分け以上で自力での2位通過を決められるが、どのような戦略を用意してくるか。
12月5日に行われた国内リーグ戦では1-0で勝利。U-20ブラジル代表の一員として2011年のFIFA U-20ワールドカップで優勝した経験を持つネゲバを筆頭に、デニルソン ジュニオールらブラジル国籍のタレントがそろうラーチャブリーは、一発でゴールをこじ開ける力を持っている。
高温多湿のアウェイでは手こずったG大阪だが、ホームのサポーターを前に、その力を見せつけて勝ち切るのみ。ダニエル ポヤトス監督体制として挑む最後の公式戦で、情熱的な指揮官の花道を飾りたい。
ダニ(ダニエル ポヤトス監督の愛称)のために――。選手もサポーターも思いは1つである。
[ 文:下薗 昌記 ]