光州(韓国)とぶつかったACLEの初戦は韓国の地で行われた。2分に先制を許すと、15分にも失点。34分にエウベルが1点を返して前半を折り返す。後半に入っても守備で踏ん張り切れず、55分に3点目を奪われた中、59分にエウベルが意地を見せて1点差に迫る。ところが、68分からの7分間で3失点を喫して、事実上試合を決められる。途中出場のエドゥアルドが78分にレッドカードを受けて数的不利となった終盤、西村 拓真が1点を返すも焼け石に水。後半アディショナルタイムにはアルバニア代表のヤシル アサニにこの試合3点目を決められ、3-7の大敗となった。
その内容と結果を受けたジョン ハッチンソン監督はこう振り返った。「本当に恥ずかしい試合をしてしまった。自分たちの基準をはるかに下回るゲーム内容。絶対に繰り返してはいけない」。
ただ、その後の公式戦3試合で勝利したのは、J2の山口と対戦した天皇杯準々決勝のみ。直近のリーグ戦2試合では計9失点と守備が崩壊している。
今節は初白星が目標になるが、まずは現実に目を向けて守備の立て直しが喫緊の課題だろう。直近の明治安田J1第32節・FC東京戦(1●3)の2、3失点目はスキを見せてからのカウンターで簡単にゴールを割られた。指揮官が課題に挙げた攻撃から守備へのトランジションをはじめ、立ち位置を含めたリスク管理が修正点であるのは明白。ただ、力がある相手だけに、DFやGKには最終局面を個の力で防ぐビッグプレーも求められる。エドゥアルドが出場停止と守備陣の台所事情は苦しい中、指揮官が人選をどう工夫するかに注目したい。
対する蔚山は、2023シーズンのKリーグ1で2位・浦項に大差をつけて2連覇を達成した韓国の雄である。昨季のACLで横浜FMと対戦した今年4月時点では連覇に導いた名将・ホン ミョンボ前監督が指揮を執っていたが、7月に韓国代表の監督に就任するため退任し、その後キム パンゴン監督が就任した。ACLEの初戦ではホームで川崎Fに0-1で敗れたが、国内のリーグ戦では首位に位置しており、強敵であることには変わりない。
新指揮官の就任以降、3バックと4バックを併用しており、どちらのシステムを採用するかが焦点の1つ。横浜FMが前回対戦で抑えるのに苦労したダリヤン ボヤニッチは27日に行われた直近のリーグ戦で先発出場していたが、今回はどんな形で登場するのか。右サイドで対峙しそうな小池 龍太のパフォーマンスに期待がかかる。
[ 文:大林 洋平 ]