横浜FMは前節、Kリーグ1を2連覇中の韓国王者・蔚山とホームで対戦。開始早々の4分にエウベルの折り返しを受けた渡辺 皓太のゴールで先制すると、前半終了間際の44分には自陣からのカウンターから西村 拓真が追加点を奪う。終盤の84分と90+2分にはアンデルソン ロペスと水沼 宏太も得点を決め、4-0の快勝劇で今大会初勝利を飾った。
今節は2連勝が懸かる一戦だが、18日の明治安田J1第34節・新潟戦(0△0)から中3日で中国への長距離移動が重なるため、一筋縄ではいかない。その後も中4日で天皇杯準決勝・G大阪戦を控えており、「タイトなスケジュールの中、土曜日(19日)に中国に移動するので、移動距離も加味して選考する」とジョン ハッチンソン監督。起用方針を明言するGKだけでなく、ほかのポジションでも新潟戦からローテーションがあることは濃厚だ。ただ、これらの状況を踏まえた中でも勝利を見据えることに変わりはない。
「(ルヴァンカッププライムラウンド準決勝・)名古屋戦と似たように、ロングボールが多くセカンドボールを拾う戦いになると思う。選手もスタッフも結果を出したいとハードワークをし、集中している。新潟戦は(失点)ゼロに抑えたのは良かったので、次は勝利をするためにもゴールを奪う」 こう指揮官が語るように堅い守備を維持しながら、持ち前の攻撃力を発揮できるか。計1失点だった直近の公式戦2試合からGKを含めた守備陣が変更される可能性は高い中、チームとしての質を担保することがテーマとなる。
対する山東はここまで横浜FMと同じ1勝1敗。前節はアウェイで神戸と対戦し、1-2で敗れた。その試合は終盤に荒れ模様となり、先日チェ ガンヒ監督にベンチ入り停止6試合の裁定が下されて、今節は指揮官不在の中での試合となることが決まった。
一方、神戸戦でゴールを奪ったエース・クリサンをはじめ、ACL2023-24でも苦しめられたバレリ カザイシュビリら強力な外国籍選手は健在。システムは[4-1-4-1]と[5-4-1]を併用しており、神戸戦では前者を選択した。ただ、横浜FMとの前回対戦では後者を選択しており、採用するシステムによってある程度狙いが読めそうだ。
横浜FMは昨年10月と今年3月の二度、済南オリンピック・スポーツセンター・スタジアムでの試合経験を持つ。いずれも勝利を飾った一方、4万人以上の大観衆が詰めかけ、日本国内では経験できない雰囲気の下での試合だった。今回も過去2試合と同じくその“大アウェイ”に呑まれることなく、強い気持ちと平常心で戦えるかも1つのポイントになる。
[ 文:大林 洋平 ]