グループステージでパトゥムユナイテッドと対戦したAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023-24に続いてタイに乗り込む川崎Fは、ここまで4試合を終えて2勝2敗で勝点6。12チーム中8チームが突破できるリーグステージで8位につけている。
前節はホームで上海海港(中国)に3-1で勝利したものの、家長 昭博が二度の警告を受けて退場。前々節・上海申花(中国)戦で一発退場していたマルシーニョとともに出場停止となり、出場機会の多い両ウイングを欠いて臨むことになる。
そのウイングポジションでは遠野 大弥と山内 日向汰がスタメンでピッチに立つことになるだろう。両者ともチームの勝利のために戦うことはもちろんのこと、残り少なくなった今季の出場機会をさらに増やすべく好プレーを見せたい。特に大卒ルーキーの山内はドリブルの技術やキレに非凡なセンスを持ちながらも、それをピッチで示す機会をそう多くは得られていない。普段の環境とは異なるアジアの戦いで持てる力を発揮できるか。
チームは22日に後半からの再開試合となった明治安田J1第28節・浦和戦を終え、試合会場の埼玉スタジアム2002から直接空港へ移動。深夜便でタイへと向かった。首都・バンコクから約400km離れ、陸地移動では4時間以上かかるブリーラムへの便はそう多くなく、待機時間が長くなってしまったが、ホテルで休息をとるなどできる限りのことをしてコンディション調整に努めている。
移動の大変さもさることながら、現在の日本と大きく異なるのが気温。熱帯性気候のタイは11月も最高気温は30℃を超え、キックオフ時刻の現地19時ごろにはまだ30℃を少し下回った程度で湿度も高いという。直近の浦和戦は14.8℃であり、たった5日間のうちに10℃以上も違う環境でプレーするのはそう簡単ではない。
当然、ブリーラムの選手たちはその環境に慣れており、川崎Fにとっては耐える時間帯もありそうだが、劣悪なピッチコンディションの中、ボールを持たせながらも1-0で勝利したアウェイでの第1節・蔚山(韓国)戦の経験なども踏まえ、普段とは異なる環境を乗り切りたい。
一方、ブリーラムは4試合を終えて2勝1分1敗の勝点7で6位につける。勝点1差の川崎Fをホームで下し、アジアの舞台で2018年のACL以来となるラウンド16に向けて前進したいところだろう。タイ・リーグ1では3連覇中、シーズン中盤に差しかかった今季は首位のバンコク・ユナイテッドを勝点3差で追う2位となってはいるが、消化試合数はバンコク・ユナイテッドより3試合も少なく、8勝3分と無敗。国内の戦いは順調に進んでいる。
前節はアウェイで横浜FMに0-5の完敗を喫したが、ホームでは第1節で神戸と0-0で引き分けたことも含め、1勝1分と負けていない。川崎Fにとっても簡単な試合にはならないだろう。2018年に神戸、2019年から2021年までは横浜FMに在籍していたティーラトン ブンマタンがどんなプレーを見せるかにも注目だ。
リーグステージ後半戦の初戦(※リーグステージは各チーム8試合を戦う)で勝点3を積み上げ、ラウンド16進出に前進するチームはどちらになるのか。タイの気温同様にアツい戦いが繰り広げられそうだ。
[ 文:菊地 正典 ]