このリーグステージで神戸は順調な戦いぶりを見せてきた。開幕ゲームこそブリーラム(タイ)とスコアレスドローで終えたものの、続くゲームから4連勝を飾り、アジアのライバルたちを着実に打ち破ってきた。前節・浦項(韓国)戦はアウェイで敗れたが、1位の横浜FM、2位の光州(韓国)と並ぶ勝点13を積んでいる。リーグ戦との並行開催という過密日程の中、メンバーを入れ替えながらも“誰が出ても神戸”という強みを存分に発揮するなど、良い流れをつかみながら6試合をこなしてきた。
8日には国立競技場で広島とのFUJIFILM SUPER CUPを戦った。大迫 勇也や武藤 嘉紀、酒井 高徳、扇原 貴宏、前川 黛也ら主戦級の選手がベンチスタートとなり、新加入選手を含めてフレッシュな陣容で先発を構成。だが、実力派が居並ぶ広島に対して多くの時間で苦しい展開を強いられ、0-2で敗戦を喫した。
この試合を経験した選手はそれぞれがよりレベルアップするべき必要性を体感したことだろう。高みを目指す上で壁はつきもの。ポジティブもネガティブもひっくるめて、チーム力を高めていくための貴重な90分になったことは確か。ケガ人の事情などもありメンバー編成に不透明感はあるが、今節で出場機会を得たプレーヤーは今季に懸ける深紅の強い意志をピッチで体現することになりそうだ。
対する上海海港は、昨季のリーグ戦とFAカップの2冠を遂げるなど中国の絶対王者として君臨。元ブラジル代表のオスカルや実力派のマティアス バルガスらが昨季限りでチームを離れたものの、全北現代(韓国)に在籍していた2022年にAFCチャンピオンズリーグ準々決勝・神戸戦で決勝ゴールを挙げたグスタボは健在で、彼の高さをシンプルに生かす攻撃は脅威だ。
今季は浦和などで活躍した日本でもおなじみのレオナルドらが戦列に加わり、選手層を充実させている。7日には中国スーパーカップで上海申花と対戦し、試合こそ2-3で敗れたものの、新加入のガブリエウジーニョが2得点を挙げるなど活躍。個のタレント性には最大限の警戒が必要となる。
神戸はFUJIFILM SUPER CUPを皮切りに、ACLEとリーグ戦の怒とうの連戦に突入することになる。今節は勝って勢いをつけたい一戦であると同時に、2025シーズンにおける最初の本拠地戦。地に足をつけた力強い90分を実現し、今季公式戦初勝利をサポーターと喜び合いたい。
[ 文:小野 慶太 ]