まず、第6節まで終えているACLEの状況をおさらいする。横浜FMは第1節で光州(韓国)に3-7で大敗し、黒星スタートとなったものの、第2節で蔚山(韓国)に4-0で快勝してすぐに立て直すと、第3節の山東(中国)との引き分けを挟んで、第4節のブリーラム(タイ)戦から3連勝を達成して勝点を『13』に伸ばし、得失点差で首位に立つ。この上海申花戦前日の11日には他会場で4カードが予定されており、その結果次第では試合前にリーグステージ突破が決まる可能性がある。
ただ、ベスト16入りに片手をかけている状況でも、この一戦への待ち遠しさは変わらない。ホーム・横浜国際総合競技場でお披露目となる新指揮官は言う。
「いよいよシーズンが始まるので、とてもワクワクしている。この試合を含めて2月だけで5試合が組まれており、良いシーズンのスタートを切りたい。ACLEに参加するどのクラブのスタッフも選手も、出場できることを誇りに感じている。2試合を残すリーグステージを突破したいし、ラウンド16に進出すれば、また新たな目標に進んでいく」 その上海申花戦の布陣は昨季まで慣れ親しみ、横浜FMの代名詞でもあった[4-3-3]から脱却し、[3-4-2-1]が濃厚。中国の2強の一角である相手に、1カ月間のプレシーズンで仕込んできた新システムがどこまで浸透しているのか、現在地を測る上で格好の一戦となる。
対する上海申花は勝点7の9位。ただ、リーグステージ突破圏内の6~8位とは勝点差1のため、突破の可能性を十分残す。7日に行われた中国スーパーカップではライバルの上海海港を相手に後半アディショナルタイムの2ゴールで劇的な逆転勝利を収め、上々のシーズンスタートを切ったのも追い風だろう。
警戒すべきはその中国スーパーカップで決勝点を奪ったアンドレ ルイスや、トップ下を務めるジョアン カルロス テイシェイラら昨季から主力の外国籍勢。このオフには、そこに2023シーズン途中まで横浜FCに在籍したFWのサウロ ミネイロが加わった。
一方、中国籍選手が中心の守備陣は中国スーパーカップで複数失点を喫するなど、スキはありそう。今節の焦点としては、アジア初登場となるジェイソン キニョーネスやGK朴 一圭ら守備陣の新戦力が上海申花のアタッカー陣にどう対抗するのか。そして、アンデルソン ロペスやヤン マテウスら横浜FMが誇る昨季からの豪華アタッカー陣が新システムでも機能するのか。見どころ満載のトリコロールのシーズン初戦である。
[ 文:大林 洋平 ]