川崎Fの2025シーズンの幕開けは最高の形となっている。8シーズンにわたって続いていた鬼木 達監督体制が昨季限りで終わり、今季から長谷部 茂利監督が就任したことで、チームスタイルなどがどのように変化していくか大きな注目を集めていた。フタを開けてみれば、攻撃的なサッカーはしっかりと継続されている。今季の公式戦初戦となったACLEリーグステージ第7節・浦項(韓国)戦で4-0の大勝スタートを切ると、明治安田J1開幕戦となった名古屋戦も4-0で勝利。これ以上ない結果を残した。
リーグ戦で昨季から失点を『20』減らすとスタートした今季、守備面でその成果が早速出始めているのは良い傾向であり、その上で川崎Fのアイデンティティーである攻撃力を保てていることを考えれば、チーム作りは順調と言っていいだろう。得点者を見ても、エースの山田 新が2試合連続でゴールを決めている中、そのほかの6得点は脇坂 泰斗、河原 創、エリソン、高井 幸大、山内 日向汰、宮城 天と異なる選手が決めており、どこからでもゴールを奪える力を示している。
この2試合はほとんど同じメンバーで戦ってきたことや、リーグステージ突破が決まっていることを考えれば、この一戦はここまでピッチに立つ時間が限られている選手に出番が回ってくると考えても不思議ではないだろう。長谷部 茂利監督は常に全員を戦力と考え、ターンオーバーという言葉を使うことはなく、目の前の試合に向けて「“勝つ可能性の高いメンバー”を選ぶ」と明言している。名古屋戦で途中出場から結果を残した山内 日向汰や宮城 天にとって、今季初先発となればさらなるアピールのチャンスであり、GKチョン ソンリョンや家長 昭博、車屋 紳太郎や大島 僚太といったベテラン勢もピッチに立つならば、彼らのパフォーマンスにも期待したい。
最高の出だしを飾ったいまの勢いを継続し、これからの戦いにつなげていくためにも大事なゲーム。1位・横浜FM、2位・神戸とは勝点1差であり、今節の結果次第では首位浮上の可能性があるだけに、しっかりと勝利で締めくくりたい。
対して、CCマリナーズはここまで1分6敗でリーグステージ敗退が決まってしまっているが、最後に初勝利を挙げて大会を終えたい気持ちは強いだろう。気候が反対の南半球からやって来て、日本の2月のナイトゲームと考えると、コンディション的には難しさを強いられてしまう。それでもなんとか食らいつき、有終の美を飾りたい。
[ 文:須賀 大輔 ]