昨年9月に開幕したACLEでの横浜FMの戦いについて振り返る。リーグステージ初戦の光州(韓国)戦で3-7と大敗を喫して黒星スタートとなったものの、第2節・蔚山(韓国)戦を4-0で制して初白星を挙げると、5-0で勝利した第4節・ブリーラム(タイ)戦を皮切りに5連勝。大会途中で撤退した山東(中国)との第3節(2△2)が無効となり、6勝1敗1無効試合、勝点18の首位でリーグステージを突破する。リーグステージ最終節で相対した上海海港(中国)との再戦となったラウンド16も危なげなく連勝し、2戦合計5-1でこのファイナルズにコマを進めた。
チームは現地時間4月22日早朝、Jリーグが手配したチャーター機でジッダに到着し、すでに現地で調整している。そこで重要なポイントとなるのが時差調整。日本と6時間の差がある上、現地でのキックオフ時間は26日22時半。日本では眠っている時間帯であり、そこにどうピークを持っていくかにフォーカスして調整している。
渡航前最後の試合となったJ1第11節・浦和戦(1●3)に続き、このステージもパトリック キスノーボヘッドコーチが暫定的に指揮を執る。布陣に大きな変更はなさそうだが、浦和戦がケガからの復帰戦となり、途中出場でインパクトを残した加藤 蓮に出場機会が回ってくるかもしれない。
「自分は前でも仕掛けられる。局面を突破すれば、チャンスも増え、ゴールに直結していく。前で出れば、それが求められる。攻撃的な選手としてトライしていくことが大切」(加藤 蓮) サイドプレーヤーの井上 健太は別調整中で、浦和戦で脳震盪の疑いで交代した宮市 亮も現地時間24日にチームに遅れて合流したが、出場可否は微妙。スティーブ ホーランド前監督時代、出場機会に恵まれなかった背番号16が手薄なポジションの救世主になれるかは、大いに注目である。
対するアル・ナスルも現地時間24日夜にジッダに入った。直近の国内リーグ戦ではクリスティアーノ ロナウドとサディオ マネを温存するなど、今大会に照準を合わせていることは明白。この2人に韋駄天のコロンビア代表・ジョン デュランを加えたアタッカー陣は強烈なだけに、横浜FMとしてはまずは失点を喫しないことを重点に置いてゲームを作ることが肝要となる。その上で、アル・ナスルは守備強度に緩さがあるだけに、スタミナが落ちてくる試合の中盤以降に勝負を懸けて、訪れるであろう絶好機を仕留められるかが大一番の行方を大きく左右するだろう。
[ 文:大林 洋平 ]