昨年の9月から始まった今大会、ここまでの道のりは決して平坦ではなかった。リーグステージを勝利でスタートするも、第2節・光州(韓国)戦、第3節・上海申花(中国)戦で連敗。近年レベルが上がっているアジアでの戦いの厳しさを突きつけられた。それでも、第4節・上海海港(中国)戦から3連勝を飾り、ラウンド16進出に王手をかけた状態で2024シーズンの戦いを終えた。
迎えた2025シーズンは、8年間の長期政権を築いた鬼木 達監督(現・鹿島監督)からバトンを引き継いだ長谷部 茂利監督体制でスタート。その公式戦初戦がリーグステージ第7節・浦項(韓国)戦となった。その試合で堂々の4発大勝。アウェイで3ポイントを積み上げ、ラウンド16進出を決めた。
ラウンド16もやはり簡単な戦いにはならなかった。リーグステージで敗れていた上海申花とアウェイで対峙した第1戦は、0-1と再び敗戦。それでもホームで戦った第2戦は4-0の大勝と、きっちりとビハインドをはね返し、過去最高成績に並ぶベスト8までコマを進めた。
サウジアラビアでの集中開催となるファイナルズの戦いを前に、リーグ戦では7連戦を戦ってきた。失点がかさむ時期も経験したが、直近のゲームとなった20日の明治安田J1第11節・東京V戦で5試合ぶりの無失点を達成。スコアレスドローで勝ち切ることはできなかったが、ビッグゲームを前に守備の堅さを取り戻したことはポジティブな材料である。
チームは21日にチャーター便で日本を発ち、大きなストレスもなく現地入り。現地時間23日からは早速トレーニングを行っており、暑さや雰囲気への順応を進めている。準々決勝まで十分な準備期間は用意されており、コンディションなどに大きな不安はなさそうだ。
相手となるアル・サッドはカタールを代表するクラブ。リーグ戦では首位に立っており、組織的なサッカーをしてくる厄介な相手である。
その中でキープレーヤーを挙げるとすれば、アクラム アフィーフ。カタール代表でも主軸を務めるアタッカーはシュート、パス、ドリブルとハイレベルでなんでもできる選手だ。マッチアップが予想される佐々木 旭が「能力の高い選手なのでどう抑えるか」と警戒を寄せれば、高井 幸大も「良い選手で得点力のある選手と聞いているので、最初にガツンと行くことは大切だと思う」とシャットアウトを誓った。
悲願のアジア制覇を成し遂げるためには、中2日での3連戦を勝っていかなければならないが、それもこれもこの試合に勝ってこそ。まずはアル・サッドを倒し、クラブ史上初のベスト4に到達したい。
[ 文:須賀 大輔 ]