『世界に挑め 町田の未来 切り拓け』 横浜FC戦の4日後に迎える“アジア初陣”へ。また横浜FC戦を終えた選手たちは、ロッカールームへ引き上げる際、町田サポーターからの目新しいチャントで送り出された。こうして町田に携わる者たちは、“ACLEモード”に突入。横浜FC戦後の取材エリアでチーム主将の昌子 源はこう言った。
「これまで僕が鹿島やガンバで参戦していた当時とはレギュレーションも変わっている。クラブとしてもそうですが、僕自身も初めて臨むというぐらいの気持ちでやりたいと思う」 クラブにとって、新たな歴史の1ページが刻まれるAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)への初参戦。将来的なビッグクラブ化を目指す町田にとっては1つの通過点だが、ACLEは幾多の挫折を乗り越えた先にようやくたどり着いたステージでもある。
かつて町田は2012年に念願のJリーグ参入を果たした一方で同シーズンのJ2を最下位で終えると、わずか1年でのJリーグ退会を余儀なくされた。また、2018年にはJ2を4位でフィニッシュしたものの、当時の町田はJ1ライセンスを所有しておらず、J1参入プレーオフに参戦できなかった過去がある。そのため、これまでクラブに携わってきた者たちは、万感の思いでいっぱいだろう。
町田にとってのACLE初戦は、FCソウル(韓国)とのホームゲーム。幸いにも初参戦となるアジアの大会の初戦をホームで迎えられることは、メリットしかないと中山 雄太は強調した。
「僕自身、初戦は絶対にホームが良いと思っていました。ACLEはクラブ自体も初参戦ですし、初戦がホームならば環境面は変わらず、その状況で初めて挑む大会に入れることは大きい。仮にアウェイでのスタートとなった場合は、気候や文化も変わる中で初めての大会の初戦を戦わなければなりません。第1節がホームで本当に良かったです」 対して、町田市立陸上競技場に乗り込んでくるFCソウルは、町田で10番を背負うナ サンホにとって2023年まで在籍していた直近の古巣。オープニングマッチで早速古巣と対戦するナ サンホは「対戦できることが決まって喜ばしい。平日での試合は残念だが、たくさんの方々にスタジアムにお越しいただけると思う」と町田のファン・サポーターに“共闘”を呼びかけた。また、ACLEへの参戦が町田移籍の決め手となった前 寛之は、瞳を輝かせながらこう言った。
「連戦や長距離移動でコンディション作りは難しいと思いますが、僕自身は初めての経験ですし、ワクワク感のほうが強いです」 クラブとしても未知の領域に挑むACLE。町田の歴史的な“アジアデビュー”は見逃せない。
[ 文:郡司 聡 ]