2024-25シーズンのACLEの戦いが終わったのは今年3月のことであり、その記憶はいまもなお鮮明に残っている。光州(韓国)とのホーム&アウェイ戦。第1戦を2-0と完勝して迎えたアウェイでの第2戦、90分の戦いで0-2とトータルスコアで追いつかれ、延長戦で決勝ゴールを許すまさかの大逆転負けを喫した。
主将の山川 哲史は「今季に起こった出来事ですし、チームとしては相当ショックを受けました」と率直に振り返る。その上で、「あの試合はサッカーのことについてそれぞれが話す機会が増えるきっかけにもなっている。チームとしては敗戦をうまく生かせているのかなと思う」とポジティブな経験になったことを話す。
今季の神戸は3連覇を目指す明治安田J1、連覇を狙う天皇杯、準々決勝での敗退となったがJリーグYBCルヴァンカップと3つのタイトル争奪戦に挑み、なおかつこのACLEリーグステージを戦うハードスケジュールと向き合っている。前回大会の経験が、今季もリーグ戦や天皇杯の優勝争いに加わっている確かな力になったことは間違いない。
今回のリーグステージは前回同様、8つのチームと対戦する。17日に控える上海海港(中国)との対戦を皮切りに、メルボルン・シティ(オーストラリア)、江原(韓国)、蔚山(韓国)、上海申花(中国)、成都蓉城(中国)、FCソウル(韓国)、ジョホール(マレーシア)との試合が組まれ、東地区の12チーム中、上位8チームがホーム&アウェイ方式のラウンド16に進出。前回大会では序盤戦から着実に勝点を積み上げることに成功しており、今回も一戦必勝のもと、まずは早期のリーグステージ突破決定を目指していくことになる。
初戦の相手・上海海港とは前回大会のリーグステージ第7節でも対戦。その際は武藤 嘉紀、鍬先 祐弥、汰木 康也、大迫 勇也のゴールで4-0の快勝を収めた。ただ、同チームは中国スーパーリーグ2連覇中の強豪として知られる。
かつて横浜FMの指揮官を務めたケヴィン マスカット監督が率いる上海海港は、今季もここまでリーグ戦で2位につけるなど優勝争いを繰り広げる。また、浦和などでも活躍したレオナルドがリーグ4位の14得点を挙げるなど好調。アタッカーのガブリエウジーニョや最終ラインを統率するティアス・ブラウニングらタレントは豊富で、7月に開催された東アジアE-1サッカー選手権に臨んだ中国代表にはウインガーのクアイ ジウェンや21歳の新鋭DFウミジュアン ユスプら5名が選出されている。さらに今夏には、スペインのエスパニョールでも活躍したオスカル メレンドらが加入。前回敗戦したリベンジに燃えていることは確実であり、警戒が必要な試合となる。
初戦を前に飯野 七聖は「ACLの大会になれば、相手のサイドには強力なストロングを持った選手がいると思う。Jリーグとは違う戦い方、個人のところで守り切らないといけないシーンも多くなる」と見据えると同時に、「やっぱり自分を高められる大会だと思う。頑張ります」と意気込みを口にした。
いよいよ始まるACLE。神戸は一丸で、最初の関門突破に挑む。
[ 文:小野 慶太 ]