神戸は開幕節で上海海港(中国)と対戦。難しいアウェイ戦だったが、前半だけで3-0とリードを奪う。途中から相手にペースを奪われたものの、武藤 嘉紀や汰木 康也ら途中出場の選手が流れを引き戻し、そのまま3-0の快勝と好スタートを切った。
直近の明治安田J1第32節・清水戦も劇的な勝利だった。1-1で迎えた90+2分、酒井 高徳が決めて逆転勝ち。優勝争いの真っただ中、チームは良い流れをつかんでいる。
清水戦では85分の選手交代が大きな効果をもたらした。1人は飯野 七聖。彼を右SBに入れたことで、ボランチに移った酒井 高徳が中央から飛び出してゴールする成果に導かれた。いくつもある選択肢の中で、吉田 孝行監督が飯野 七聖を起用したことは1つのハイライトだったと言えるだろう。神戸の背番号2は自らの現在地をこう見つめる。
「最近ちょっとずつですけど、自分でも良くなってきて、チームにフィットし始めているという自覚もある。チームで求められるところをやりながら、自分の特長を出すことも整理できて、それを普段の練習からできているのが、こういう最後の投入につながっているのかなと思う。タカさん(吉田 孝行監督)はよく『競争と共存』と話しますけど、しっかり競争に加わって自分の特長を出し、チームの勝利に貢献することを自分もずっと言い続けてきた。これからも変わらずやろうと思っている」 さらに、今夏に秋田から加入した小松 蓮も85分に投入され、決勝ゴールをアシスト。第31節・東京V戦では飯野 七聖の決定的なラストパスから迎えたチャンスを外し、「悔しくて眠れなかった」と率直に語った29番はそれでも前を向き、再びつかんだチャンスで勝利に大きく貢献した。今回の出場選手は不透明ながら総力戦となることは必至であり、小松 蓮は目の前の試合への意気込みを伝える。
「すべての試合にすべての選手が責任を持たなきゃいけないと感じている。このチームはすべてのゲームで勝点3とか、勝利を得なきゃいけないのがある。ピッチに出た以上、スタメンだろうが途中出場だろうが、とにかく自分が持っているものを出していく、そして結果を残していくことにフォーカスしてやっていきたい」 一方、メルボルン・シティはホームで迎えた第1節・広島戦を0-2で落とした。今節は初勝利を手にするべく、士気高く挑んでくることになるだろう。
特に警戒したいのは福岡から今夏に加入した金森 健志。Jリーグで豊富な実績を持ち、広島戦でも右ウイングで攻撃のポイント役として存在感を見せていた。最前線で体を張ったプレーが光ったマックス カプートはU-20オーストラリア代表メンバーとしてU-20ワールドカップチリ大会に参戦中で不在だが、オーストラリア代表での実績も豊富なマシュー レッキーなど実力のある選手も多い。神戸としては持ち前のハードな守備で圧力を与え続けたいところだ。
[ 文:小野 慶太 ]